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http://mylibrary.maeda1.jp/0593WorldRank10.pdf
(世界ランクシリーズ その10 2023年版)
(世界180か国中で日本は68位、中国は最下位の北朝鮮に次ぐ179位!)
2.2023年の世界ランク及び前年との比較
(表http://rank.maeda1.jp/10-T01.pdf参照)
2023年の報道の自由度世界1位はノルウェーで、そのスコアは95.18である。これに続く世界5位までにはアイルランド、デンマーク、スウェーデン及びフィンランドが入っており全て北欧諸国である。ノルウェーは昨年に引き続き世界1位であり、アイルランドは昨年の6位から2位にアップしている。
主要な国々の世界ランクを見ると、米国はスコア71.22で世界45位である。日本はスコア63.95で世界68位である。スコアと順位を昨年と比較すると、米国はスコアが1.52悪化し順位も3ランク下がっている。日本はスコアは0.42下がったが、順位は3ランク上がっている。日本以外のG7の国々はカナダ(15位)、ドイツ(21位)、フランス(24位)、英国(26位)、イタリア(41位)、米国(45位)といずれも日本より報道の自由度が高いとされている。またBRICs諸国は南アフリカ(25位)が際立って高く、インド、ロシア及び中国は160位以下にとどまっている。特に中国は調査対象国180カ国中最下位の北朝鮮に次ぐ最低レベルに評価されている。
中東諸国を見ると、トップはイスラエルで同国の世界順位は97位と世界のほぼ中位である。しかし同国以外の中東各国はいずれも100位以下であり、その中で比較的高いのはカタール(105位)、レバノン(119位)である。カタール以外のGCC諸国はUAEが145位であり、クウェイト(154位)、オマーン(155位)、サウジアラビア(170位)、バハレーン(171位)など最下位クラスにとどまっている。カタールはアラビア語圏ではもっとも人気の高いアル・ジャジーラ放送の拠点であり、欧米諸国からは国際報道姿勢を高く評価されている。特に近年はアフガニスタンのタリバン政権或いはパレスチナガザ地区を実効支配しているハマスに事務所開設を認めるなど、かなり大胆なメディア開放政策を取っていることが評価されているようである。
中東の主要国であるトルコ、エジプト及びイランの世界ランクはそれぞれトルコ165位、エジプト166位、イラン177位でありいずれも自由度の評価は最低クラス(評価度:Very serious situation)である。3か国のスコアを前年の2022年と比較すると、トルコは41.25→33.97と大幅に下がっているのに対し、エジプトは30.23→33.37、イランは23.22→24.81と若干改善している。
(続く)
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