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(米国一国で世界の5分の1を消費!)
(2)2018年の石油と天然ガスの国別消費量
(表http://bpdatabase.maeda1.jp/3-3-T01.pdf 参照)
消費量を国別に見ると、世界で石油と天然ガスの合計消費量が最も多いのは米国であり、また石油・天然ガスのいずれをとっても世界1位である。同国の消費量は石油換算で3,454万B/D、全世界の21%を占めており世界の5分の1の石油と天然ガスを消費していることになる。
米国に次いで消費量が多いのは中国の1,840万B/D(石油換算)である。同国は石油の消費量は世界2位(1,353万B/D)、天然ガスは世界3位(石油換算488万B/D)であり、天然ガスの消費量は石油の約3分の1である。第3位はロシアの1,106万B/Dで石油と天然ガスの合計消費量が1千万B/Dを超えているのはこの3カ国だけである。第4位はインドで合計消費量は616万B/D、日本は第5位で合計消費量585万B/D、内訳は石油385万B/D、天然ガス1,157億㎥(石油換算199万B/D)である。
これら5カ国の消費量を前年の2017年と比較すると、中国は前年より8.3%と大幅に増加しており、米国およびロシアもそれぞれ5.6%と4.0%と世界平均(3.0%)を上回る増加を示し、インドは中国に次ぐ6.2%増である。これに対し日本は上位5か国の中で唯一前年比2.4%の減少であった。この結果、インドと日本の順位は逆転している。日本と中国を比較すると、石油消費量は中国が日本の3.5倍、天然ガスは2.4倍であり、石油と天然ガスの構成比は日本が66%(石油)対34%(天然ガス)、中国は73%対27%となっており、日本は天然ガスの構成比率が若干高い。
6位以下10位までは、イラン(合計消費量577万B/D、石油33%、天然ガス67%)、サウジアラビア(同566万B/D、66%、34%)、カナダ(同444万B/D、55%、45%)、ドイツ(同384万B/D、60%、40%)、韓国(同376万B/D、74%、26%)と続いている。
(続く)
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