Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(62)キアヌ・リーブス(後半)

2023-03-21 00:10:00 | コラム
クールな顔立ちが影響してか、SFジャンルの主人公がとっても似合う。

そして、いくつもの人気シリーズを抱えているところなんかは、一時期のスライやシュワ氏に似ている。

この二点が、俳優キアヌの特徴であり面白いところ。


実質的な映画俳優デビュー作は、86年の『栄光のエンブレム』。
大人気だったロブ・ロウが主演したアイスホッケーの映画で、前日述べたとおりキアヌはホッケーでカナダ代表を狙っていたくらいなので、それでチャンスを得たのかもしれません。(ゴールキーパー役)

インディーズ『リバース・エッジ』(86)で初主演を果たし、
『パーマネント・レコード』(88)、『危険な関係』(88)を経て出演した『ビルとテッドの大冒険』(89)がスマッシュヒットを記録し、若い映画ファンから支持を集める。

口をぽか~んと開けたまんまの、超のつくバカ高校生を演じています。
呆れるほどのバカなんですが、なんか憎めないんですよね。

この映画はシリーズ化され、91年には『ビルとテッドの地獄旅行』、
そして約30年後の2020年、『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』が制作される。

やっぱりバカで、なおかつ感動もしちゃったよ^^



オールスターのコメディ『バックマン家の人々』(89)、
ブラックコメディ『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』(90)ではヘンな青年を自然体?で演じ、


翌年の新感覚アクション『ハートブルー』(91)では新人FBIを熱演する。

同年、『マイ・プライベート・アイダホ』で親友のリヴァーと共演。

ひじょうに繊細な物語で、胸を打つものがありました。リヴァーが死ぬのは、この2年後のことです。



コッポラの『ドラキュラ』(92)、ケネス・ブラナーの『から騒ぎ』(93)、ベルトリッチの『リトル・ブッダ』(93)など大物監督と組み始めた90年代前半、「俺たちのキアヌは遠くに行ってしまったのか…」と嘆くファンが居たとか居なかったとか・・・?

けれども94年、大作ではあるけれど新人監督ヤン・デ・ボンと組んだ『スピード』に主演し、「キアヌが帰ってきた!」と喜ぶひとも多かったのではないでしょうか。。。


アーティストのロバート・ロンゴが鳴り物入りで監督デビュー、しかし誰も褒めなかったことで知られる『JM』(95)、
『雲の中で散歩』(95)、『チェーン・リアクション』(96)。

97年、『ディアボロス/悪魔の扉』でアル・パチーノと共演。
じつは大物俳優と「しっかりと」「演技対決」する映画は初体験で、緊張していたのかキアヌはよく台詞を忘れてしまって、その度にパチーノはおかんむりだった、、、とされています。
映画は中の上くらいの出来ではありましたが、その緊張感はきっちりフィルムに焼き付けられていて、そういう意味では見応えがあったかと。


99年、ネオを演じた『マトリックス』で世界的ヒットを放つ。

なぜカンフーなんだ?という無粋な問いには「格好いいから」で返すだけの潔さでシリーズ化が進み、
「リローデッド」(2003)、「レボリューションズ」(2003)、そして2021年には『マトリックス レザレクションズ』が制作される。

完結編は賛否ありましたが、まぁなんというか、じつはメシアはネオではなくトリニティだったのかも…という創りには好感持てましたよ。



ほかの作品に・・・
『スウィート・ノベンバー』(2001)、
続編の噂が出てきた、じつは面白いSF『コンスタンティン』(2005)、



2013年、米中合作の『ファイティング・タイガー』で監督業にも挑戦。



『47RONIN』(2013)、

2014年からは『ジョン・ウィック』シリーズも始まり、「チャプター2」(2017)と「パラベラム」(2019)、そして「コンセクエンス」(2023)へとつづく。

この映画のキアヌの動きを見ていると、柔術の習得が付け焼刃でないことが分かります。
すごい、どこにそんな時間あるのでしょう。

いっぽうで、『ノック・ノック』(2015)ではこんな役を演じ笑、



もう勝手にしてください、我々はどんなことがあっても、あなたについていきますから!という感じですよ(^^;)

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(63)キューバ・グッディング・Jr』
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令和版・海外俳優列伝(62)キアヌ・リーブス(前半)

2023-03-20 02:22:30 | コラム
64年9月2日生まれ・58歳。
レバノン出身・カナダ国籍。

キアヌは、我々世代および下の世代にとって特別なスター。

上の世代にとってのジェームズ・ディーンやアラン・ドロンのような存在…とまでいったら大袈裟か、いや、そんなこともなく。

列伝の前半では、その証拠を列挙しましょう^^


①お気に入りの靴をいつまでも履きつづけている。破けたらテープでぐるぐる巻きにして修理完了!



②つまり金への執着がほとんどない。
ある程度のギャラはもちろんもらうが、ヒットに対するボーナスなどは受け取ったあとにスタッフたちに再分配したり、慈善事業に全額寄付したりする。

③この境地に達したのは、シッダールタ王子を演じたことも遠因にあるかもしれないが笑笑笑、

そんなことよりも、
親友リヴァー・フェニックスの急死や妹さんが白血病を患っていることが影響している「と、されている」。


※最新作の予告編…アクション映画で180分!!

ドニー・イェンと真田広之も出ているよ^^



④日本大好きで、とくにラーメン屋には「マジで」「ふらりと」「ひとりで」現れる。




⑤いわゆる「ぼっち姿」を、ありがたみがなくなるくらいに撮られる(^^;)




挙げたら切りがないのでこのへんにするが、愛されないわけがないでしょう。

だから、、、というとヒイキに過ぎるかもしれないけれど、
たとえ主演作が駄作だったとしても、本気で怒らない・怒れないというか。。。


アメリカ人の父、英国人の母のあいだに生まれる。

キアヌはハワイのことばで「山からの涼風」「絶えず神の意識に集中する者」の意味。
かっけー! 以外にいうことばを知りません。

高校時代はアイスホッケーカナダ代表を夢見るも、怪我で挫折をする。

サニー千葉(千葉真一!)の大ファンだったことから演ずることに興味を抱くようになり・・・このあとの活躍は、あすつづります。




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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(62)キアヌ・リーブス(後半)』
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yell!!

2023-03-19 00:10:00 | コラム
あす、ハニーが子宮の全摘出手術をするため入院します。

外科的な痛みだったら気持ちも分かってあげられるのだけれど、婦人科はね、もう、無事に済むよう祈り、エールを送るのみです。

みなさんも、祈ってあげてね。。。
エールを送ってね。。。
コメント (6)
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興行天気図☀☂

2023-03-18 00:10:00 | コラム
某日―。
映画『フェイブルマンズ』、なんと5度目の鑑賞。

ついで・・・といってはなんだが、
チャリを飛ばし、近隣4つのシネコンの入りを調査する。

以下、その結果。
あくまでも目視による確認なので正確さはありません・・・が、割と正しいような気もしている。


(1)『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』…入場者数が最も多い。ほとんどは家族連れだしね。

(2)『THE FIRST SLAM DUNK』…上映15週目に入っても勢いは止まらず。リピーターも多そう。



(3)『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』…自分、観たんだっけな?(^^;) いくつもあるものだから、どこまで観たのか分からなくなっている。

(4)『BLUE GIANT』…しかしアニメーションが強い。とくにこの映画は音響設計がしっかりしているので、ぜひ劇場で観て浴びてほしい。



(5)『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』…けっこうガラガラ。オスカー効果をあまり感じられない。

(6)『すずめの戸締まり』…公開18週目のロングラン!!

(7)『RRR』…大健闘でしょう、むしろこっちのほうがオスカー効果を感じたり。

これ、乗っちゃうもんね^^…ココ、ロシア侵攻「直前」であったからこそ撮影出来たのだとか


(8)『フェイブルマンズ』…自分が観た回は、12人でした。

(9)『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』…まぁロングランではあるのだけれど、全世界の興行に比べると日本は「だいぶ」弱い。

(10)『BTS: Yet To Come in Cinemas』…ごめんなさい、これは分からない(^^;)




・・・と、こんな感じ。
「いま」にかぎったことじゃない、ここ数年「邦高洋低」の状態がつづいているのです。

「ほぼほぼアニメーション」ではあるものの、ついでにいえば日本人だから日本映画の健闘は喜ぶべきなのだけれど、

ここまで極端なのは、ちょっと。

国の政策で外国映画にセーブをかけているわけでなし。
そんな外国映画が凡作だらけ。というわけでなし。

『アバター』なんか、監督キャメロンの過去作『タイタニック』(97)再上映の話題にかき消されてしまった!
この結果にキャメロンも「なんで!?」と驚いていることでしょう、コケた(と、いっていいと思う)のは日本で「のみ」なのだもの。

『エブエブ』なんて、オスカーの前後と変わらない。
スピちゃんの伝記映画は『トップガン マーヴェリック』(2022)のように跳ねてない。


・・・・・う~む。

なかなか「バランスよく」とはいかないね、この世の中は。。。

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明日のコラムは・・・

『yell!!』
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日本女優別10傑(46)杉咲花

2023-03-17 00:10:00 | コラム
~杉咲花のキャリア10傑~

花ちゃん25歳、
あらゆる可能性に溢れているひととして、デビューからずっと注目しています。

こういっちゃアレですけど、嫌味のなくなった「こじるり」というか?(^^;)



(1)『トイレのピエタ』(2015)

手塚治虫による未完の遺稿、、、というか企画を原案とした作品。

主演はミュージシャン野田洋次郎(RADWIMPS)。
花ちゃんの、そこはかとないエロスが映像に焼き付いていて鮮烈だった。




(2)『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)

末期ガンの宮沢りえが家族を再生させようとするパワフルな物語。

演出面で気になるところが散見されるものの、
そのあたりを俳優陣の好演で乗り切った感じ、、、かな。



(3)『繕い裁つ人』(2015)

人気漫画を中谷美紀の主演、三島有紀子の演出で映画化。

洋裁の知識ゼロ、興味もゼロにちかかった自分でも充分に楽しめる映画でした。


(4)『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(2018)

初主演作。
共演は岩田剛典、障害を負う青年との恋物語。


(5)『十二人の死にたい子どもたち』(2019)

冲方丁の原作を堤幸彦の演出で映画化。

映画としては可もなく不可もなし。ではあるものの、
花ちゃんほか高杉真宙や黒島結菜、橋本環奈など俳優陣を見ているだけで楽しいところはある。




(6)『楽園』(2019)

ほんとうに撮りたいもののために「似つかわしくない」商業映画もきちんと撮る瀬々敬久による、「ほんとうに撮りたいもの」のほう。

綾野剛、花ちゃんどちらもえがった。



(7)『イン・ザ・ヒーロー』(2014)

がんばるスーツアクターを主人公としたコメディ。

花ちゃんは、主人公(唐沢寿明)の娘役。


(8)『青くて痛くて脆い』(2020)

良質の青春ドラマだと思うが、
そういえば花ちゃん目当てで観たのに、途中から森七菜に浮気していた(^^;)



(9)『弥生、三月―君を愛した30年―』(2020)

苦手なタイトルだが、遊川和彦が脚本・監督なのでとりあえず観てみた感じ。

主演は波瑠と成田凌、花ちゃんは若くしてエイズで亡くなってしまうサクラ役。

昭和・平成・令和の「ある1日」をつなげた構成は面白かったが、いまひとつ胸に響かなかった。


(10)『無限の住人』(2017)

キムタク×三池で人気漫画を映画化。

花ちゃんは二役を好演しているしキムタクも悪くはないしで、観ているあいだは飽きずに楽しめる。

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明日のコラムは・・・

『興行天気図☀☂』
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