Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

当たったら、ポータビリティってやつを

2012-08-26 00:15:00 | コラム
とーちゃんから「スマートフォンに難儀している。なんでもいいから、返信してみて。出来れば、画像などをつけて」というメールが届く。

おぉ。ついにとーちゃんも!
しかも最新のやつだ。

添付つきだったのでそれを開くと、阿呆みたいにでかい絵文字がくっついていた。

これだけでメール打つのに苦労しているのが分かるが、
とりあえずハニーの近影を添付し、スマホの使いかたを分かり易く解説しているサイトURLをコピーして「らくらくスマホだってあったのに。でも買ったからには、覚えるほかありませんね」という返信を送った。

再返信はその晩で、「やっと返信の仕方が分かった」とだけ書いてある。
使いこなすようになるまで数週間を要すだろうが、ちょっと羨ましいなと思った。
自分のは購入して9ヶ月くらい経つが、当時は最先端だったはずなのになぁ、、、と。

ところで。
チャリのハンドル中央にスマホを取りつけて、ナビのように活用している―なんていうCMを観るが、チャリダーとしてやってみたい気持ちはあるものの、ちょっと怖くて出来ない。
事故に遭うこと前提でチャリに乗っているひとなんか居ないだろうが、その可能性はゼロではないからね。

実際に交通事故でケータイをお釈迦にしたことが、1度だけある。
車に轢かれそうになり、チャリごと受け身をした結果―であったが、相手がホームセキュリティのALSOKだった、、、というのが笑える。
警察呼ばず、ケータイ代と菓子折りで示談、みたいな。
そうやって新機種を手に入れたのだが、そのケータイもゲリラ豪雨により死亡。

そういえば寿命で機種変更したことのほうが少なく、ほかは、喧嘩して故障? とか、泥酔して電車に置き忘れたとか。
落し物として戻ってきてもよさそうなものだが、それはBOSS電だったからね。(使えなくても、それ自体に価値があるのだとか)

そう、ケータイを持つきっかけは、必要に迫られて・・・ではなく、懸賞に当たったからなのだった。

缶コーヒーに貼られているシール15枚で一口だったか、合計で三十口は出したと思う。

120円×15缶=1,800円
1,800円×30口=54,000円

そんだけあれば、ふつーにケータイ買えるじゃんって?

いやべつに、15缶×30口=450缶もBOSSを買って飲んだわけじゃない、
サントリーの自販機周辺に設置されているゴミ箱からBOSSを漁り、シールだけ集めたんだっての。

乞食?

否定はしないよ。


さて。
BOSS電が「たまたま」docomoであったから、いまでもdocomoのユーザーである。

そんなBOSSが、久し振りにケータイとコラボするという。
1千万円のサービスがついた「超BOSS電」である。

10名様だもの、かなりの倍率になるだろうが、こういうの好きだからね。
根拠のない自信で、当てる「気」だけ満々みたいな。
最近も、まぁこれは懸賞でもなんでもないが、ペプシのガンダム缶(トップ画像)を揃えるために、周辺のコンビニを行ったり来たりしたっけ。

そういえばペプシもサントリーじゃないか、この企業にどれだけ自分は金を使っているのかという話である。

まぁいいや、ともかく「超BOSS電を当てたら、どうしようか」という想像をして楽しむことにしよう。

ナンパや合コンに使えそうだとか、いろいろとあるが、
現実的なことをいえばdocomoからソフトバンクに乗り換えるわけで、番号ポータビリティ制度を利用することになる。

詳しいことはよく分からんが・・・
番号を変更せずに契約会社を変えられるっていうのは、こういう懸賞のためにあるんじゃね? ありがたいことだ、、、と思ったり。

とりあえず。
今年のすべての運を使って、当選してみせることにしよう。

そう思っている阿呆な男子が、日本に・・・50人くらいは居るのかな。


※あぁ懐かしい。
そうか、津田寛治が演じていたのか。






…………………………………………

本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『スコセッシさん、なにか力になれることってありますか。』

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう、誰を買うかを決めている。まだ8月だというのに。

2012-08-25 00:12:00 | コラム
朝日新聞の文化面で、「アイドル」ももいろクローバーZが取り上げられていて「ここまできたか」と感慨深くなると同時に、そこに書かれていることに納得しかねる点があって、
そういう意味で彼女たちは、メインカルチャーでなくサブカルチャーが似合う、つまり雑誌『クイック・ジャパン』の特集は「おおいにあり」だが、朝日が学者に意見を乞うのには違和感を覚えるのだった。

室井尚・横浜国立大教授(哲学)曰く「大津波が都市を一瞬で押し流し、人間の築いた文明がフェイクだったとあらわにした。ショックが消えない中、純粋な愛と連帯のメッセージが強く響く」。

気持ちは分かるが、彼女たちには荷が重い。
ももクロとはあくまでもアイドルの世界の突然変異であり、その魅力は「パロディ精神」にある、、、というのが、自分の捉えかた。
PRIDEの演出を真似てみたり、ネクタイ鉢巻きをしてみたり、スクール水着を模した衣装を着てみたり。
そういうものを、演じているほうも観ているほうも「面白がればいいのだ」―という風に思っていたのだが、先日の夏フェス『サマーソニック2012』の2日目を生で触れて、その思いをさらに強くした。(しかしトップ画像の、リーダー「でこちゃん」による驚異的なエビぞりジャンプ、いつも「怪我しませんように」と祈ってしまうほどにヒヤヒヤする)

この日に観たのは、ももクロとPerfumeの日本製アイドル、ピットブルとニューオーダーの洋楽組。

どれも楽しめて満足だが、ももクロに「のみ」危うさを感じた。


Perfumeに性的高揚を覚えることはあるが、ももクロにはそれがない。

年齢のちがい?
確かにPerfumeは20代で、ももクロは10代である。
しかしAKBの多くは10代だが、彼女たちを「日替わりで」オカズにする自信が、自分にはある。(実際は、「まゆゆ」だけヘビーローテーションだが)
そんな自分でも「さすがに、ももクロでは・・・」と思い留まる、、、というか、そういう気にさせてくれないのだ。

くだらねぇ?

いや、ここすごく重要。
性的記号の欠落こそ、ももクロが伸びた一大要因のような気がするから。

だったら、それでいいんじゃね?

そうなのだが、サマソニで観た彼女たちの生脚が、いよいよ女性らしくなってきた・・・そこに危うさを感じたわけである。
やばいぞやばいぞ、「女」になっちまうと。

アイドル好きならではの気が触れた危惧だが、「そう、そう!」と頷いた男子、東京で10人くらいは存在していると思うのだけれどなぁ!


さて、本題はここから。
アイドル好きはこの時期あたりから、来年のカレンダーのことを考えるようになる。

まだ8月だというのに。

自分は20歳のころから、自分にとっての「旬、ふたり」を選出してカレンダーを購入してきている。


4年前は、オシリーナ秋山莉奈

3年前は、オシリーナと小野真弓

2年前は、オシリーナフォンチー

去年は、オシリーナ小松彩夏

そして今年は、高橋愛柏木由紀


では来年、どうしようか・・・という話である。

ひとつはもう決まっていて、それが、ももクロの日めくりカレンダー。

べつに彼女たちの顔が365枚つづくわけじゃない、
彼女たちが発した格言? などが、印刷されているもの、、、なんだそうだ。


もうひとつは夏目三久あたりが出してくれれば即買いだが、たぶん出さないだろう、
急上昇中の橋本愛は出してくれそうだが、散々迷って「まゆゆ」あたりを買っちゃうのかもしれない。


なに?

38歳でそういうの、気色悪い?

バカヤロウ、日本の経済の一部は、アイドルと、そのオタクたちが支えているんだ。

だいたいみんな、いまどきカレンダーで2000円とか出さないでしょう?

ウチら? は平気で出すんだ、だから尊敬の念を抱きながら気持ち悪がってほしい、、、せめて。


※泣けてしょうがない




…………………………………………

本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『当たったら、ポータビリティってやつを』

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

は、ず、か、し、め。

2012-08-24 00:57:51 | コラム
スティーブン・キング(名義はリチャード・バックマン)が原作、シュワ氏が主演したSF映画『バトルランナー』(87)に、
主人公の侮辱的な発言に対し、周りのキャラクターが爆笑する―というシーンがあった。

公開当時、さらにいえば現在でも通用する侮辱を意図したことば「son of a bitch!」や「fuck!」が未来世界では古過ぎて、発せられた相手は痛くも痒くもない、、、ということ。


さて。
他者に対し侮辱的な発言をしたことがあったろうか・・・と、38年と半年間を振り返ってみる。

難しいのは、そのつもりで発したのに、相手には響かない場合があること。
自分なんかキチガイとかヘンタイとかいわれて喜ぶヤツだからね、褒めことばと解釈して。ついでにいえば、短小や早漏さえ売り? にしている。
しかしキチガイやハゲ、インポといわれて本気で怒るひとも居たし、つまり相手が怒らなければ侮辱的な発言として「成立はしない」わけで・・・

と考えていくと、2~3回くらい、、、かもしれない。

ひとつが(年上のひとに対し)「頭、足りないですね」で、

もうひとつが(女子高生に対し)「小便くさいよ、お前。消えろ小便女!」で、

確かもうひとつあったはずだが、きちんとは覚えていない。

似非とはいえモノカキを自称している割に、なんともまあ、、、と嘆息が出ることばのチョイスではある。

自己弁護が許されるならば・・・
相手を怒らせるために発するという点では冷静だが、そもそも自分も怒っているわけでね、
姜尚中のように、落ち着いた感じで他者を批判出来るほど自分は優れていない、、、ということなのだろう。

面白い動画を観た。(文末参照)
映画のキャラクターが侮辱的な発言をするシーンを繋げたもので、これがじつによく出来ている。

みんなどれだけ「fuck!」を連発するんだよ、とか、『フルメタル・ジャケット』(87)のハートマン軍曹―トップ画像―が登場し過ぎ! とか突っ込みたくなるが、
ある意味でこれらのシーンは「ハイライト」的な扱いをされており、好き嫌いはべつにして、映画における啖呵切り/侮辱発言って大事な要素なんだな、脚本家の腕のみせどころだなぁと。

米国映画で感心するのが「fuck!」の活用形で、「fuck you!」もあれば「fuck me!」もあり、さらに「fuck you very much」なんていう抜群のことば遊びも展開される。
こういう文化があってこそ、ラップの世界のMCバトル(=エミネムによる『8Mile』(2002))がうまくいくのだと思う。


というわけで。
自分が選出する、映画のなかの侮辱発言シーンを5つほど。

(1)『トゥルー・ロマンス』(93)

デニス・ホッパーが死を覚悟しながら、クリストファー・ウォーケンに「あんたの祖先は黒人だ」。

(2)『グッドフェローズ』(90)

出所してきたばかりのマフィア幹部が、昔は下っ端だったトミー(ジョー・ペシ)に「昔の靴磨きに戻してやろうか?」。

(3)『羊たちの沈黙』(91)

牢屋に入る精神病患者が、FBI候補生クラリス(ジョディ・フォスター)に「カント(あそこ)の臭いがする」。

(4)『ゆきゆきて、神軍』(87)

口論のシーン、すべて。

(5)『ダイハード』(88)

主人公ジョン(ブルース・ウィリス)が、犯人ハンスに「yippee yi yea、mother fucker!」。





…………………………………………

本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『もう、誰を買うかを決めている。まだ8月だというのに。』

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にっぽん男優列伝(165)ケイン・コスギ

2012-08-23 00:15:00 | コラム
74年10月11日生まれ・現在37歳。
米国・ロサンゼルス出身。

公式サイト


アクション俳優が続きます。

本日の主役を登場させる前に、まずは、自分の好きなアクション俳優について。

意外とベタなチョイスだとは思いますが、
1位は不動で成龍ジャッキー、2位はスライことシルベスター・スタローン、
3位は唐突な感じがしますが、期待値という点で武田梨奈を挙げておきます。

先日、「あの」スティーブン・ソダーバーグが監督をした『エージェント・マロリー』という映画を試写で観ました。
主演を務めるのはジーナ・カラーノ
彼女の名前にピンとくるひとは、そーとーな格闘技ファンだと思います。
現役の、総合格闘技MMAの女子ファイターだからです。
ミルコ・クロコップ主演の映画もそうでしたが、ふつう、こういう有名人を起用した作品って中身そのものはダメダメだったりするのですが、「あの」ソダーバーグですから、そんな事態には陥っていません。
この映画を観て、梨奈ちゃんにも可能性を感じたというわけです。

可能性という点では、ケイン・コスギくんにも注目したい。
ぜひとも「父親越え」を成し遂げてもらいたいので。

父親ショー・コスギとの、親子比較。
日本に限定すれば、既に知名度で勝っている、、、と結論づけても問題はないでしょう。
しかしハリウッドにおけるショーの知名度の高さは(80年代に起こした「ニンジャブーム」により)抜群、ですから映画史的に捉えれば、まだまだなのだ―ということです。

実際ケインくんは俳優というより、リポビタンDのCMとか、この特番の印象が強いですものね。




<経歴>

母親は台湾人というハーフ。(国籍は米国)
ちなみに父親のショーは、純粋な日本人。

93年まで米国で過ごす。
来日時は日本語をほとんど理解出来ず、現在は随分と話せるようになったものの、アクセントが妙で、それが「逆にチャーミング」とモノマネの標的? にされる。

幼少期よりスポーツの英才教育を受け、父の願いどおりのスポーツ万能少年に育つ。

映画俳優デビュー作は、82年の『ニンジャ2 修羅の章』。
父親の主演作であり、ケインくんは8歳でした。

93年に来日、ことばの問題を身体能力でカバーする―というのは父親の秘策だったのでしょうか、
ウルトラマンのシリーズやスーパー戦隊シリーズで華麗なアクションを披露してキャリアを築いていきました。

90年、父親主演の『兜 KABUTO』に出演。
クリストファー・リーや三船まで顔を出している無駄に豪華な作品ですが、ケインくんのフレッシュさで「なんとか」最後まで観ることの出来る珍作となっています。

『劇場版 忍者戦隊カクレンジャー』(94)や『ザ・格闘王』(94)、「なぜか」林海象が監督している『キャッツ・アイ』(97)を経た2002年、『マッスルヒート』で念願の初主演を果たす。

感想?
・・・まぁ頑張っていますよ、キレッキレのアクションで。

ただ? この作品以降のキャリアは(数的には少ないものの)好調で、
『ゴジラ FINAL WARS』(2004)、ちょっとだけエッチな『DOA/デッド・オア・アライブ』(2007年)、ジェット・リー主演の『ローグ アサシン』(2007)と、一部で高評価を受けた作品が並びます。

最新作は日本の劇場では未公開となった中国映画『燃えよ、マッハ拳!』(2011)で、
弱いのは前述したとおり、出演本数の少なさ。


独立を選択したことにより父が激怒し勘当されたとか、未だ「たどたどしい」日本語とか、
作品そのものよりも本人のキャラクターや背景が勝っているというのもマイナスといえばマイナス、、、なのでしょうか。

同世代(学年でいえば、ひとつ下)ですからね、応援したくなってしまうのです。


次回のにっぽん男優列伝は、小出恵介さんから。

…………………………………………

本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『は、ず、か、し、め。』

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にっぽん男優列伝(164)倉田保昭

2012-08-22 00:15:00 | コラム
46年3月20日生まれ・現在66歳。
茨城出身。

公式サイト


70年代後半から80年代の真ん中ごろというのは、ある意味では、ここ強調しておきます「ある意味では」ハリウッド映画よりも香港映画が強く、この時代に青春期を過ごした映画ファンにとっては、倉田保昭(くらた・やすあき)さんは、超のつく有名人でしょう。

浅野くんや謙さん、凛子ちゃんで驚いてちゃいけない、
(一瞬ではあるものの)ブルース・リーと共演し、成龍ジャッキーと死闘を繰り広げ、チョウ・ユンファやジェット・リーと談笑出来るほど顔の広いアクション俳優が居たのだよと。
いやいや過去形にしては失礼でしょう、66歳というのは驚きですが、いまも現役のアクション俳優なのです。


※この身体能力の高さ!
ふたりの対決にここまで時間を割くのだから、扱いはスター的であったのだと。





ちなみに香港映画の斜陽を中国への返還と絡めて論じる向きが多いですが、
否定はしないけれど、原因はそれだけだった、、、というわけでもありません。

アメリカン・ニューシネマにより、表現の新しい可能性を発見したハリウッド。
実力のある映画監督たちが沢山出現しましたが、興行面においては決して成功しているとはいえない状況でした。

そのとき日本で支持を集めていたのが、香港映画だった―というわけ。

当時の香港映画の一大特徴は、銃が登場することはあるけれど、最大の武器は「生身の身体」だった、ということ。
しかし80年代に入り、シュワ氏やスライといったマッチョ系アクション俳優による大作が世界を席巻、
さらにスピルバーグ印のビッグバジェットが次々に公開され、香港映画はしだいに勢いを失っていったのでした・・・。

2000年代に入って復調の傾向にはありますが、「まだまだ、こんなもんじゃないでしょ?」と思っている香港映画ファン、けっこう存在するでしょうね。

<経歴>

自ら創設した倉田プロモーションの代表でもあり、また、全日本双節棍道連盟最高顧問や創武館道場代表も務める。

幼少のころ空手に出会い、暇さえあれば練習に励むというストイックな生活が続く。
空手だけでなく、高校時代は柔道を学び現在は三段、さらに合気道は二段の腕前を持つ。

日大芸術学部の演劇学科を卒業後、東映演技研修所の第一期生となる。
その身体能力が注目され、67年の『続・組織暴力』で映画俳優デビューを果たす。

71年の『悪客』より、香港映画界に進出。
基本的には悪役が多く、『武道大連合 復讐のドラゴン』(72)、『麒麟掌』(72)、『用心棒ドラゴン』(73)、『帰ってきたドラゴン』(73)、『女ドラゴン 血闘の館』(73)などなど、タイトルだけで観ないひとは観ないであろう特殊? 映画で強烈な印象を残していく・・・と記した自分も、『女ドラゴン』は未見であったりします。

このころ日本でも香港映画に注目する若者が増え、知名度も徐々に上昇。
以後、日本⇔香港を行き来する独特なキャリアを築いていくようになります。

千葉真一と共演した『直撃! 地獄拳』(74)、志穂美悦子が格好いい『女必殺拳危機一髪』(74)、
その翌年の75年、テレビドラマ『Gメン’75』(TBS)にレギュラー出演を果たし、
76年には『武闘拳! 猛虎激殺』でついに主演を飾り、絶頂期に。

(ゲスト的な扱いが多くなるものの)80年代に入っても好調は続き・・・
イマヘイとの組み合わせが意外な『ええじゃないか』(81)、『悪漢探偵2』(83)、『七福星』(85)、『セブンス・カース』(86)、『植村直己物語』(86)、『ぼくらの七日間戦争』(88)などで健在振りを披露。

前述したように、90年代は香港映画の斜陽時代。
活躍の場を日本に移し、ケイン・コスギと共演した『ザ・格闘王』(94)、『スッコケ三人組 怪盗X物語』(98)などに出演しますが、基本的には後進を育てる存在として活躍。

しかし21世紀に入ると、10年前より元気な感じ? でスクリーンに完全復帰、
『マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝』(2006)のような快作、成龍が新境地を開く『新宿インシデント』(2009)などで熱演、
最新作は『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』(2010)で、「まだキレッキレだよ俺の身体は!」と気持ちのいい主張を展開しています。

愚直に過ぎて、大好きです、こういうひと。

…………………………………………

本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(165)ケイン・コスギ』

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする