Cape Fear、in JAPAN

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令和版・海外俳優列伝(9)アル・パチーノ:前半

2022-06-09 00:10:00 | コラム
40年4月25日生まれ・82歳。
アメリカ出身。

パチーノのほかに、でに朗とかハーベイ・カイテル、スライあたりはね。
書きたいこと山ほどあるので、前後半の2夜連続で展開しようと思います^^

黒澤の『天国と地獄』(63)でいえば、でに朗が三船だとすればパチーノは仲代でしょうなぁ。

野心や正義感に満ちていて、少し不器用。
たまらないっす、「やや」同性からの支持が高い俳優さんのような気がします^^

「いつだって」でに朗さんと比較される存在でしたが、
ライバル的な相関関係を印象づけたかったのか、共演作『ヒート』(95)で対峙する場面は、


実際にふたりで撮影していたにも関わらず「別々で撮影し、それをつなげた」なんていうデマ情報が流れたのでした。


※ノミネーションの常連、しかしオスカーを手にしたのは意外と遅かった



<経歴>

アクターズ・スタジオ出身。
たいへん貧しく、学費を稼ぐために沢山の労働をこなしたそうです。

映画俳優デビュー作は、69年の『ナタリーの朝』。
堂々の主演ではなく、端役です。

72年―映画史に燦然と輝く大傑作『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネ役に大抜擢される。

ファミリーのなかで「唯一、毛色のちがうお坊ちゃん」マイケルは、キャスティングがたいへん難航したようで。
候補のなかにはジャック・ニコルソン、レッドフォード、(やはり、まだ無名だった)でに朗も居たようで、最終的にパチーノに白羽の矢を立てたコッポラ監督、すんばらしい選択だったと思いますよ。


パチーノは74年の「PART II」、90年の「PART III」にも出演し、サーガをきっちりとまとめあげました。


ジーン・ハックマンと共演したニューシネマ『スケアクロウ』(73)、
実在の刑事を熱演、その後、多くの映画で言及されることになる名作『セルピコ』(73)、

負け犬たちの叫びに熱くなること必至の『狼たちの午後』(75)、


『ボビー・デアフィールド』(77)、『ジャスティス』(79)、『クルージング』(80)、『喝采の陰で』(82)、

オリバー・ストーンが脚本を担当、デ・パルマのねちっこい演出にパワフルな演技で応えたギャング映画『スカーフェイス』(83)、


『レボリューション めぐり逢い』(85)、
なんてことない話だけど、とにかくエレン・バーキンがエロかった『シー・オブ・ラブ』(89)、
『ディック・トレイシー』(90)、『恋のためらい/フランキーとジョニー』(91)、『摩天楼を夢みて』(92)、

そして、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(92)でオスカー主演賞に輝くと。


うん、前半はここまでにしておきましょうかね。
すべての作品が好きです、本編そのものがアレだったとしても、パチーノの演技に触れられれば、それは最高の映画体験になりますんで^^

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(9)アル・パチーノ:後半』
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4 コメント

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今晩は (oyajisann)
2022-06-09 00:31:05
作品年代別に並べていただくとこの前半の作品。私でも結構映画館で観てる作品多いです。
スケアクロウ・・・ハックマンが切符買うため靴底からお札出すラスト良かったなぁ。
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oyajisannさん、 (まっき~)
2022-06-09 04:07:39
名作のつるべ打ちですよね~。

スケアクロウをリアルタイムで観ているというだけで、自分なんかからすれば羨望の眼差しで^^
デジタル技術が発展して、沢山の名画が4Kで上映される現代も、素晴らしいことはたしかなんですけど。。。
返信する
映画雑誌では (夢見)
2022-06-09 08:18:47
よくダスティ・ホフマンと比較した特集が組まれていましたっけ

この方はやはり目力ー
強気そうな表情も似合う方

振り返れば 実に多彩な役柄をこなしてこられました
返信する
夢見さん、 (まっき~)
2022-06-09 16:01:31
そうそう、目だと思います。
するとやっぱり、仲代さん系なのかな^^

ギラギラした感じもよいですけど、自分がとくに好きになったのは枯れた演技が出来る年齢になってからですね~!!
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