ケツに火がつく

珍しく？　２日連続で食い物にまつわる話を。

ケンタッキーフライドチキン（以下、ケンタ）が好きだ。大好きだ。

女子のふくらはぎの次に好きだ。

ビールより煙草より好きってことだ。

映画、、、とは比べようがないかな。（と、逃げてみる）


そんなケンタ愛の溢れる自分だが、今年のはじめに最寄りの町田駅店が潰れてしまった。

おまいが！！
上客？　である自分に、なんのことわりもいれずに！！

近藤社長はなにやってんだ！？　って話である。


とはいえ。
徒歩で行ける距離に「０」というだけで、町田市にケンタが存在しなくなったわけではない。

チャリで３０分くらいの距離に「町田金井店」が、４５分くらいの距離に「町田桜美林店」がある。


「喰う量がハンパない」ので、店内で食べることは「まず」あり得ない。

そういえば、４２年の人生のなかで「ケンタ店内で食べたこと」は「２度」しかないのである。
１００回以上、利用しているにも関わらず！！

つまりはテイクアウト派だ。

テイクアウトの場合、いかに「あったか～い」状態を保ったまま自宅に帰還するかが最大のテーマとなる。

「冷めたピザ」なんていうことばが流行ったこともあったが、冷めたポテトやチキンほど不味いものはないからね。
（レンジで温め直したら味が落ちるし）

だから最寄りの店との距離が重要になってくる。
長距離チャリダーとしては、１時間でも２時間でも５時間でも、チャリを漕ぐことに対しては無問題だが、肝心なのはチキンそのものというわけで。

だから先日、覚悟を決めて「町田金井店」まで行ってきた。

４台所有するチャリのなかで、いちばん速く走れるものに乗って。
ウェアも完全に長距離仕様、水分補給もばっちりだ。

レッドホットチキン×オリジナルチキンの食べ比べパック４ピースをふたつ。
レッドホットチキン単品を４ピース。

つまりチキン１２ピース。
と、フライドフィッシュ３ピース、和風チキンカツサンド。

会計は、４５００円くらい。

あとは原付を超えるスピードで帰還するだけだが、乗ってきたのはロードバイクである。

ロードには当然、荷台はない。
ロード以外のチャリであればハンドルにビニール袋などを引っかけることも可能だが、それも不可。

だから左肘のあたりにチキンのたっぷり入ったビニール袋を縛りつけ、すげー格好悪いチャリダーとして鶴川街道を疾走する。

チャリダーとしてはフトドキモノだが、そんなこと関係ないもんね。
チキンが大事なんだ、チキンがよ～。


で、無事に帰還。

久し振りに食べるチキンは相変わらず美味であった。

レッドホットは、もっと辛口でもいいのにな―とか思いながらビールで胃に流し込んだ、、、のだが、

その晩、スパイスが原因なのだろう、ケツに火がついてふつうに座れない状態になった。


辛いものを食べると、けっこうな確率でこうなるよね。

けれども。

それが分かっていても、ケンタ愛は留まることを知らない。

便座に座ってひぃひぃいいながらも、「あー美味かった、再来週あたりに、また食べよう♪」と思ってしまうのであった。

それが、自分の性なんだろう。


カーネルさんも、罪な存在である。


※映画『メジャーリーグ』（89）では、
ブードゥー教を信奉するセラノが打率不振を解消するため、神に「鳥の生贄」を捧げたい、用意してくれ―といいだす。
困ったジェイク（トム・べレンジャー）は、その代用としてケンタさんのチキンを用意するのだった笑




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明日のコラムは・・・

『おのののかに三角締め』