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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(336)モロ師岡

2016-08-17 00:10:00 | コラム
59年2月20日生まれ・57歳。
千葉出身。

公式サイト


90年代に入って「唐突に出てきた感」の強いモロ師岡(もろ・もろおか)さんは、
本名は師岡三智雄といって、
ヘンテコな芸名ではありますが、たけし軍団の一員でも、松尾スズキが名付け親でもありません。

でも語呂がよくって、すぐに覚えられるという利点がある、いい芸名だと思います。

ピンとこないひとでも、ムダにテンションの高い、このCMのおじさんといえば分かりますかね。




<経歴>

夫人は、女優の楠美津香。




ひとり芝居を得意としており、強引に括れば「イッセー尾形」系の俳優さん、、、ということでしょうか。
どちらにせよ北野武は「いい顔の無名俳優」を探すの上手だなって思います。

そう、このひとが一般的に知られるようになったのは『キッズ・リターン』(96)から、でしたもの。

有望株のボクサーに悪い遊び―酒、サボり―を教える、ハヤシ役でした。


78年―大学在学中に「劇団現代」のオーディションに合格し、入団。

ストリップ劇場でコントなどの下積みを経験する。
なるほど、いかにも武が好みそうなキャリアですね!!

実質的な映画俳優デビュー作は、95年の『紅~BENI~』。

翌年の『キッズ・リターン』における「居る居る! こういうオッサン!!」な演技が絶賛され、ここから売れっ子となっていきます。

『暗殺の街』(97)、
その場で瞬時に「脚本を書き変える」特殊な能力を持つバッキーさんを好演した『ラヂオの時間』(97)、
『ラブ&ポップ』(98)、『愛を乞うひと』(98)、『英二』(99)。

『ガラスの脳』(2000)、『殺し屋1』(2001)、『模倣犯』(2002)、『Dolls』(2002)、『女はバス停で服を着替えた』(2003)、『デビルマン』(2004)、『北の零年』(2005)、『フライ、ダディ、フライ』(2005)、『容疑者 室井慎次』(2005)、『同じ月を見ている』(2005)、『スマイル 聖夜の奇跡』(2007)、『百万円と苦虫女』(2008)、『フレフレ少女』(2008)、『劒岳 点の記』(2009)、『ゼロの焦点』(2009)。

個人的には、2010年の『悪人』の演技がベストだと思っています。

「バスの運転手」役で、樹木希林を励ますシーンに胸が熱くなりました。

ほんのちょっとしか出てきませんが、そういうキャラクターを丁寧に描く映画って素晴らしいですよね。


『桜田門外ノ変』(2010)、『あしたのジョー』(2011)、『アンフェア the answer』(2011)、『はやぶさ 遥かなる帰還』(2012)、『私の男』(2014)、『春を背負って』(2014)、『ふしぎな岬の物語』(2014)、『マエストロ!』(2015)、『再生 ~霊峰富士に抱かれて~』(2015)、『ジヌよさらば』(2015)、そして公開中の『シン・ゴジラ』(2016)。

最新作は、10月公開の『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』。




クセモノだらけの役者陣のなかで、最も目立っているんじゃないでしょうか。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

3連続でいきます、
『にっぽん男優列伝(337)柳楽優弥』
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1 コメント

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あれ ここにも出てる (夢見)
2016-08-17 09:08:43
ーって顔と名前を憶えたら あちこちで発見できる俳優さん

『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』にも出演されるのですね

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