Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(254)

2018-02-15 00:10:00 | コラム
自分の声は「やや高音」なので、女性歌手の曲とかをカラオケで歌うと上手い! といわれることが多々ある。

女性歌手に限定した話ではないか、
さすがに『大都会』は無理だが、
クリープハイプやゲスの極み乙女。なんかが得意ということ。

後者は好き好んで選曲はしないが、クリープハイプは好きなのでときどき歌う。
(といっても、進んでカラオケ行くようなヤツじゃないけれど)




5年くらい前だったか―。

カラオケボックスで、いつも上手く歌える『男が女を愛するとき』を選曲したんだ、

仕事でイヤなことがあり、同僚がわざわざ励ます会を企画、自分が惚れていた薫ちゃんを強引に連れてきて「ほれ、薫ちゃんのために歌ってみろ」と煽られ。



そうしたらば。
完全に音程を外し、おニャン子・新田恵利(トップ画像…こんな内容のときに使ってごめん)よりも音痴な感じになってしまった。

上手いと聞いていた一同は、みな唖然。

自分だって驚いたさ、あれ、どうしちゃったんだろうかと。

同僚「カラオケイップスだな」
「イップス?」

そのとき、初めてイップスということばを聞いた。


yipsとは、本来はスポーツの世界で使用されていたことば。

簡単にいえば、「身体的ではなく」精神的な原因により、ふだん出来て当然のことが「まったく出来なくなる」状態を指す。

近年はスポーツの世界に留まらず、
たとえば書けなくなったら「モノカキイップス」、踊れなくなったら「ダンスイップス」、勃たなくなったら「チンポイップス」というらしい。

ごめん、最後は嘘ついたEDだよね。


というわけで今回の初体験テーマは、「成人以降の初めてのイップス」でいってみたい。

表舞台に立つようなひとが「使ってこそ」みたいなことばだけれど、いいでしょうべつに、ここは自分が主人のブログなんだから。


イップスは60年代後半に生まれたことばらしいが、誰しも「あれ、この程度のことは出来るはずなのに、おかしいな…」という経験をしたことがあるでしょう、だから今回は、特異な体験談とかではなく、皆が共感出来るような話だと思う。


その前に。

物語の世界で、どんなイップスが描かれたかについて。

ドラマの基本は起承転結にあり、「転」では必ず「イップスにちかいこと」が起こるわけで、例を出していったら切りがない。

だから自分の専門である、格闘技系について少しだけ。


自身の攻撃によって対戦相手が死んでしまい、以来、相手の顔面が打てなくなったのは『あしたのジョー』の矢吹丈。

同じように対戦相手(アポロ)を死なせたはずの『ロッキー4』(85)のドラゴは、それでも平然としている。

強心臓というより、こころを宿していない描きかた。
ソ連/ロシアの流れのなかで「鉄のカーテン」などと評されもしたが、さすがにこれは映画といえど、やりすぎだったかな。

当時はそんなこと、思わなかったけれども。。。

『ロッキー』のシリーズ(76~)はイップスの物語とまとめることが出来て、

ときにトレーナーのミッキーが、
ときに好敵手のアポロが、
ときにエイドリアンが、
ときにエイドリアンの兄ポーリーが、

ロッキーを励まし、奮い立たせ、クライマックスをむかえるのだった。




つづく。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(255)』
コメント (2)
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