Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

引退ラプソディー

2017-03-02 00:10:00 | コラム
誰がいったか、アーティストと格闘家の引退は信用しちゃいけないってね。

たしかにそうで。
面白いのは女のほうこそ「二言はない」ケースが多く、男は前言撤回ばかりする傾向にあり。

先日、宮崎爺が何度目かの引退撤回をした。
そうなると思っていたから、とくに驚きはしなかった。

ちょうど同じころにプロレスラーの大仁田ちゃんも何度目かの引退宣言。
「今度はほんとう」といっているが、たぶん嘘だろう笑

自分が信奉する格闘家・ヒョードルも引退したはずだが、ロシアで「ふつうに」戦っている。

そういえばフランスの映画監督リュック・ベッソンも、『レオン』(94)を撮ったあたりで「あと数本撮ったら引退する」といっていた。



もちろん、現在でも映画を撮っている。

それでいいと思う、その程度のことで「騙された!」とか怒っている輩は無粋というかね。


ただ、「この引退宣言は、ほんとうっぽい」と思わせるのが、QTタランティーノである。

「監督作がトータル10本になったら引退する」



前作の『ヘイトフルエイト』(2016)で9本、残り1本になっちゃった。

ノーテンキに見えるひとだが、じつはそーとーの戦略家なので、ほんとうに映画を撮らなくなるかと。

映画ファンとしては、もちろん「生涯現役」で居てほしいけれども。。。


内容を異にするが、芸能界で引退ラッシュがつづいている。

成宮くんに江角ちゃん、千眼美子、そして堀北まっき~などなど。
(去っていく江角ちゃんに対して、ああまで叩かなくていいと思ったが。さすがに可哀想だよね)


自分の世代では、引退といえば、おニャン子クラブ「なかじ」こと中島美春と、千代の富士かな、やっぱり。



映画馬鹿の観点からいえば、神隠しに遭ったかのように消えた原節子とか。


当人たちの理想は、やっぱり「惜しまれつつ」なのだろうけれど。

「もう少し頑張りたい」という思いを断ち切ってその場を去るっていうのは、なかなかに勇気の要ることだし、「才能が枯れた」といわれつづけても辞めることはせず、のちに第一線に返り咲くひとも居るわけだから。


そういう意味で、イチローやキングカズが毎年のようにヤンヤヤンヤいわれるのは、しょうがないことなのだろうね。

でも現時点では、このふたりが涙を流しながら引退宣言するさまって、想像すら出来ない。


受け手はいつだって自分勝手にアアダコウダいうイキモノ、ただどんな終わりかたでも、「おつかれさん」「ありがとう」くらいは、いってあげたいよね。

それが、成宮くんや江角ちゃんのようなケースであっても。





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明日のコラムは・・・

『ゆ~じゅあるな、Suspects』
コメント (4)
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