Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

行列も立ち見も

2017-03-19 00:10:00 | コラム
トップ画像、じつはこの写真のなかに自分も居るはずなのだが・・・分からないなぁ。
(毎日新聞より)

『ツイン・ピークス 2017』の放送が楽しみで楽しみでしょうがない、自分のようなピーカーが日本にも多いはず。
これは、ドラマのキーパーソンとなるローラ・パーマーの命日に集った日本のキチガイたちの集合写真である。

92年の5月ごろだったと記憶する。
いまじゃ想像するだけで笑えるが、このなかには「元都知事」の舛添要一、「沢尻エリカの元旦那」高城剛も居たのだよ。

なにをどうしたってわけじゃない、内容の薄いイベントだったこと「だけを」覚えているが、
東京にやってきて数ヶ月しか経っていなかったので、ひとの多さに驚いたものだった。

行列は嫌いじゃない。
もっといえば、映画館における立ち見鑑賞だって無問題である。

『ツイン・ピークス』の映画版(92)や『ジュラシック・パーク』(93)、『スピード』(94)、『タイタニック』(97)、『マトリックス』(99)、『ファントム・メナス』(99)などなど、いくつもの映画行列を体験してきた。

また、ケネス・ブラナーによる4時間版『ハムレット』(96)鑑賞の際、自分は「立ち見でも、ぜんぜん構わない」といったのに、係員が恐縮をして動き回り、パイプ椅子を用意してくれたこともあったっけ。

期待値の高さを前にすれば、何時間「立ちんぼ」したって苦痛なんか感じないものなんだ。

けれども21世紀に入りシネコン化が進行、ウェブ上でチケットを購入出来て、しかも座席まで確保してしまえる世の中となり、
立ち見という「わくわく」を伴う映画現象が起こり難くなってしまった。

『フォースの覚醒』(2015)初日だって、ひとは沢山居たけど「大」行列という感じではなかったし。




そんなこといっている自分だって利用する便利なシステムではあるが、
気軽に連続鑑賞することは不可能、
立ち見客も基本的には受け入れない映画館が多くなり、
「自由度」という視点で捉えれば、前世紀よりも低くなっているのかもしれない。


日本人は、外国人と比べて「待つことに苦を感じ難い」人種といわれている。

いや嘘だ、そんなこと誰もいっていないのだが、いま書いていて自分はそう思った。

美味いラーメンを食べるためなら「積極的に」行列に並ぶし、
土日のラブホテルの駐車場なんて日本特有の光景だろう、エッチするために「部屋が空くのを」待っているんだよ、よく考えたら、そーとー頭が悪いよね。

同じアジアでも中国とかは、よく行列の順番抜かしがニュースになるじゃない?
そういうことが、起こり難いのだよね日本では。


だから、、、ということでもないが、映画館で行列の光景が見られなくなって、ちょっと寂しい。

女性サービスデーのほかにメンズデーや映画サービスデーがあるわけでしょう、
きょうだけ「ウェブ予約禁止、早いもの勝ち、連続鑑賞あり」デーを設けたら、昭和生まれの映画ファンは集うのではないかな?


・・・ダメか、そんなの笑




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明日のコラムは・・・

『並の映画以上だった、かつての「新三大」』
コメント (2)
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