8/31(土)の日経新聞に編集委員の田村正之さんが「NISA、非課税が最長14年に 口座移し替えを工夫」という記事を書かれています。
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・NISA口座への移管は1度だけとは制限されていないし、必ず(非課税期間)5年間をフルに使わなくてもいい。
・非課税枠の移し替えを工夫すれば非課税期間を最長で14年間まで延ばせる。
→例えば、14年開始なら、5年持った後で19年に移管して4年間運用し、さらに最終年の23年に2度目の移管をすると、非課税期間は最長14年になる。他に「4年・5年・5年」の組み合わせなどもある。
・長期運用が可能になれば、リスク商品で高リターンを狙うなど投資戦略の幅も広がる
といった内容です。
たしかに制度上はその通りです。が、問題は各社の対応です。例えば、ある金融機関の方に質問したところ、「ロールオーバーの詳細についてはまだ決まっていません」という返答が…。・別の金融機関のNISAに関する説明会でも、「非課税期間が終了するときに課税口座とNISA口座のどちらに移すかはいつまでに決まればいいのか?」と質問した方がいましたが、回答は「細かい点はまだ決まっていない」というものでした。
ですので、実際に14年運用できるかどうかはまだ未知数です…。
NISAの件でいうと、本当に「システム」の問題が大きいなあと感じます。金融機関ごとに、どこまでお金をかけてシステム投資をするかによって、対応できるサービスなどにかなり差がでそうです(あいまいな書き方をしているのはまだ全容がわからないため)。また、蛇足ですが、システムについてはもう少し競合が増えて、サービス・価格競争が起きないものだろうか?などと思ったりもするのですが…。
<ご参考>
●セルフ・リライアンスという生き方「NISAの非課税期間は最長10年ではなく14年」