About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

日本債券はインデックスファンドでなくてもいいかも…

2012-08-21 18:00:15 | 投信

●モーニングスター「アナリストの視点(ファンド)」で「国内債券ファンドが抱えるリスク-デュレーションの長期化が示す価格変動リスクの増大」 

というレポートがでています。国内債券投信のベンチマークと多く利用されている「NOMURA-BPI総合指数」のデュレーションの長期化が進んでいるという記事です。生保・年金等の機関投資家ニーズを踏まえる形で超長期(20 年・30 年・40 年)国債が大量発行されるようになったことが背景にあります。

このデュレーションというのは、金利の変動に対する債券ファンドの基準価格の感応度の大きさを示す数字です。簡単にいうと、たとえば、債券ファンドで「デュレーションが4.5年」とあれば、「金利が変化すると、その債券ファンドの価格はおおむねその4.5倍変化する」ということを意味します。

債券は、金利が上昇すると債券価格は下落し、金利が低下すると債券価格は上昇するという特性がありますが、デュレーションが長いほど、債券ファンドの基準価額は金利の変化の影響を受けやすい(金利リスクが大きい)というふうに考えるといいでしょう。

昨年ニッセイ年金ストラテジーでも同様のレポートが出ていますので、参考にしてください。国内債券クラスについては、ムリにインデックスファンドを持たなくてもMMFでいいかもしれませんね。 

●ニッセイ年金ストラテジー2011年11月号「(証券市場)「拡大する債券ベンチマークのリスク~ NOMURA-BPI 総合のデュレーションは7年に ~」