星槎教育研究所ブログ★相談員の部屋

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吉野邦夫先生~「不安やイライラの多い子どもを家庭でどう支えるか」

2010-11-06 05:11:31 | 特別支援教育セミナー 報告
星槎教育研究所主催 2010発達障害理解セミナー第6回
西多摩療育支援センターの施設長でいらっしゃる
吉野邦夫先生のセミナーを大磯キャンパスで開催いたしました。

定員を超える多くの皆様にご参加いただき
教室は超満員。(この後ろにもまだ受講者が・・・)


日本を代表する自閉症・アスペルガーの臨床医でいらっしゃり
子どもたちを中心に考える先生のお話は
本当に一つひとつ納得のいくものでした。

やはり、小さいときから不安の強い子どもたちなので
できるだけ早くから軽減してあげることが必要ということです。


乳幼児から低学年にかけてPDDの子どもに見られやすい不安
 ひどい夜泣き 睡眠障害 激しい人見知り 過剰に母親にべったり
 特定のものを怖がる 初めてのものや人を嫌う 
 特定の場所(病院・床屋)がイヤ トイレ嫌い 偏食 友だちを怖がる
 集会・予定変更がイヤ 行事(運動会・学習発表会)に参加しない
 大きな音/暗い場所/苦手な勉強や体操を嫌う
 負けること・叱責・非難や悪口・宿題を嫌う

このような子どもたちには
 ●環境を調整する・・・予告や構造化による見通しをつける
 ●不安を防止する・・・脅威や叱責、虐待などを受けやすくなるので
            安心していられる安全にいられるようにする
 ●認知行動療法やソーシャルスキルトレーニング(SST)による
  心の理解・他者の理解不安・怒りのコントロール
 ●薬物による環境調整
が大切ということです。

これで 前回BLOGの本の紹介となりました。


吉野先生は研修やセミナーに参加なさった後
いつも参加者の個人的な相談にも応じられるということで
今回も長い列ができました。
1時間ほどそちらの質問に答えられた後
別室での懇親会にもご参加くださいました。


なんと 13:30~16:30のセミナーなのに
12:30~18:40まで大磯キャンパスにいてくださいました。

大磯駅まで車でお送りした私は
国道一号線の渋滞がうれしくなるほど
たくさんのお話をまた伺ってしまいました。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
吉野邦夫先生 (aki)
2013-10-30 11:14:20
吉野邦夫先生は、いろいろセミナーも開かれているんですね。 私の家族は子どもの自閉症の疑いで先生に病院で診察を受けましたが、先生自身が自分もアスペルガーだと何度もおっしゃっていました。
実際、相手の気持ちを考えないで、初対面の患者の親に対してずかずかと批判してくるところ等からすると、確かにとうなづけます。
私は、診察開始5分もたたないうちに、不安になりすぎることが子供をだめにしてる、あなた柔軟性が足りない固い人間、見てて分かる。
あげくのはてには、あなたも自閉症でしょって軽く言ってくる。
参考までにどうぞ。
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Unknown (とある療育者)
2013-11-23 09:49:25
とある小児施設で療育にたずさわっている者です。

akiさんのコメントよく分かります。

吉野邦夫先生の診察を受けられたお母さん方から、「こんなことを言われたのですが実際どうなんですか?」と質問されることもよくあります。

内容をよく聞くと、自閉症の一般論を延々とお話しされるようで、実際目の前にいる子どもとはズレていることが多いです。本や文献は読めるけど、人を見ることはできない人なんだと思います。

相手を見ることができないので言い方もきつくなることがあります。あまりにひどい言い方をして、またそれが何の根拠もなかったことから、お母さんが訴えて、施設で謝罪文を貼りだしたこともあります。

このようなお医者さんは少なくありません。施設名や肩書ではなく、信用にたる医師なのかどうか自分で判断していくしかありませんね。





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吉野邦夫先生 (HAMAYORI)
2014-01-18 16:50:49
吉野先生がセミナーや講演をされていると知って私も驚きました。
参加された方に得るものがあったならよいのですが・・・

患者に会ってもいないのに「こういう子は将来は家族に暴力を振るうだろう」
「自閉症は育て方のせい」「自閉症は遺伝だ」と矛盾する発言。
「いくら治療にお金がかかるか知っているか?莫大な金がかかる。治療ができるところは東京でも2、3ヶ所しかない。」


子供を連れて行かなくて本当によかったと思いました。

どうしてこのような医師が診療を続けているのか不思議ではあります。

私自身は静かに受け止めていますが、要らぬ棘を心に受ける方がこれ以上増えなければ、と思うばかりです。
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そうかなあ。。。 (マジェンダ)
2014-01-26 00:14:56
ネットサーフィンをしていて、このブログにたどりつきました。

私は、吉野先生に10年以上指導を受けている者です。

最初は、先生のおっしゃっていることが理解できず苦しみましたが、ストンとオチテからは実践を通して先生を尊敬するばかり。。

確かにおっしゃることはかなり「きつい」のですが、今になって振り返ってみると、全て的を射た指摘だったなあと感謝しています。

自閉症の我が子は、かなり良い成長を見せています。

努力して本当に良かったと感じています。

セミナーも是非お聞きになってみたらどうでしょう?

非常に有益なお話ですよ。
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吉野邦夫先生 (れおにゃん)
2015-12-17 03:25:28
私も、全く同じ気持ちを受けました。
子供に少しだけ、不安があったので診察を受けました。

私も、最後にあなた自閉症でしょと言われました。
私は、先生が自閉症だとは知りませんでしたが、やはり初対面の患者の親にいきなりダメ出しをして母親に対する話し方などを見て、無神経と感じが 、もしかして先生が自閉症では?
と、疑問に思いました。
こんな、母親を追い詰めるような診察をして、自殺とか考えるようになったら、どうするの?責任取れるの?と、感じる対応をされます。
的を得ていたとしても、会話の中でやはり相手の気持ちを考えながら話すことこそがコミュニケーションなのに、先生がそれができてないんじゃ、微妙です。
ほんと、発言に無神経さを感じました。
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私もこの先生ニガテです (ななし)
2016-03-30 23:22:04
二度と顔も見たくない。

失礼極まりない発言ばかり、話をまともに聞かない。最終的には母親の私自身を「自閉症」呼ばわり。

有名な先生で、診察してもらえるだけでもありがたいのよ、と言う方もいましたが、二度と顔も見たくない。
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人それぞれ (まるこ)
2016-04-15 17:35:41
数年前から子どもを診ていただいています。

子どもの様子から、今後の見通しやなすべきことを的確に指摘して下さり、とても為になっています。

周囲の方の反応などから私が勝手に持った印象ですが、子どもに対する認識が甘かったり、「大丈夫ですよ」といった希望を持つ言い方が好みの方とは相性が悪いかなと思います。

障害をきっちりと受け止め前に進もう、という方にとってはとても良い先生だと思います。
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メタ認知。。。 (マジェンダ)
2016-04-30 09:50:11
前回の投稿以来、長くサイトに伺っていませんでした。私の投稿内容に関して、疑問もあったようで、お返事が遅れて申し訳ありません。
気になったのは、、皆さん、初診でお子さんを連れてらっしゃらないのかな?ということ。
風邪などの病気で診察を受ける際は、本人同伴ですよね。発達障害でも同じではないかと。。。
本人不在で不安を訴えられても、先生も対処の仕様がないのではないかと思います。普通に考えて、お母さんの診断をしたくもなるのではないでしょうか。

そして、私の場合、自閉症スペクトラムのやや濃い方に属していることを自覚して後、息子に対する支援の質が格段に上がったと思っています。
自身の思考の傾向、こだわり等、客観的に認知できてからが勝負でしたね。そして、この、自閉の傾向があることが、息子のより深い理解につながり、かなりの強みになったと考えています。

まるこさんもおっしゃっていますが、この世界、先生ほどはっきり言ってくださる方はあまりいません。
そして、簡単に自殺という言葉が仄めかされる中、ドクターも、障害名を告げることにさえ二の足を踏まざるをえない状況なのかと考えています。ですが、「大丈夫です」「様子を見てみましょう」などと言われているうちに、当人は瞬く間に成長します。
息子を育てていて感じたのが、適切な時期での適切な支援の重要さ。

私は幸い、先生のどんな言葉にも全く腹が立たず、長く先生の診療を受けているので、息子の成長、もしくは私、母の、支援の質においての成長に応じて、適切なアドバイスをいただきました。
私も実は、どなたのご意見も受け入れられるほど、人間ができているわけではありません。
ですが、先生のご意見だけは素直に受け入れられたのは本当に良かった、結局息子の運の強さかなとも考えています。

先生の診療を、生かすも殺すもお母さん次第です。
成人後、本当に大変なことになり、「いまさら後悔」という例を嫌と言うほど見ています。
耳に優しくない言葉をはっきり言う方に真実はあると思いますよ。

頑張ってくださいね。

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