紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

アルチンボルド展

2017年07月14日 | 美術館・博物館
アルチンボルドメーカーっていう記念撮影コーナーが人気のよう。展覧会場の入口脇にあるんですけど、何十人も行列が続いてます。野菜や果物で自分の顔を作るというものですが、あんまり似ててもちょっと困りますし。上野の国立西洋美術館で開催中のアルチンボルド展。
動物や植物を組み合わせて描かれた肖像画は、だまし絵や寄せ絵的なものでしょうか。歌川国芳が人や猫で寄せ絵を描いていますが、アルチンボルドが描くそれはものすごくリアル。季節の花々や動物の姿が緻密に描き込まれています。
連作《四季》のひとつ《春》は、何となく明治チェルシーっぽく見えるのは自分だけでしょうか。連作《四大元素》の《水》は、水辺の生き物が集結してできた作品。カニの目がコワすぎます。自然描写の展示室にはアンコウやタイなどの博物画も展示。このアンコウがまたいいんです(この絵はがき熱望)。ちなみに参考作品《蝶々とさまざまな昆虫》という銅版画が精緻で美しい。毛虫の表現がこれまた...。
連作《四季》と《四大元素》が一度に見られる機会は滅多にありません。今度の休みは上野に直行!!
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