紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

endless 山田正亮の絵画

2016年12月13日 | 美術館・博物館
会場の壁面に掛けられたストライプの数々。同じように見えるけど色の重ね具合でだいぶ印象が変わる。近寄れば絵の具の垂れた跡も生々しく、画家の気迫がそこに在るかのよう。東京国立近代美術館で開催中の「endless 山田正亮の絵画」展です。
何年か前に買った絵はがきが、この特徴的なシマシマ模様。その時は絵柄が気に入って買ったものですから、誰の作品だかは存じません。この展覧会のチラシを見て、あ〜あの絵はがきの人かと思い出しました。そのストライプが始まる前は静物画を描いていますが、なんとなくモランディのよう...几帳面っぽい芽が出始め。
作品の変遷というコーナーが興味深い。画風の変化みたいなのがパッと見でわかる仕掛け。壁のお言葉が心に染みます。制作ノートも達筆すぎてあまり読めませんけど。色の洪水とシマシマばかりで目がどうかなっちゃいそうな展覧会。目薬持参でお願いします。



山田正亮の絵画のあとは所蔵作品展「MOMATコレクション」を鑑賞。岸田劉生と河原温のコーナーがありました。日付のやつは残念なことに写真不可!! 企画展『瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす』が、はじめよくわかりませんでしたが、若き芸術家の苦悩を作品と手紙でたどる展示のようです。で、その手紙が読んでいると面白い。ぐだぐだ文句たれてんのとか、ビール飲ませろとか...展示してあるの全部読んでしまいました。
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