紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

信は荘厳なり

2009年02月03日 | 美術館・博物館
黄金 (こがね) 色の煌きに誘われるようにして歩く。それは睨みを利かす虎と、渦巻く雲間から姿を現した龍が描かれた『龍虎図屏風』だ。これを見るために東京国立博物館の「妙心寺展」に行ったのではあるまいか。
展示構成は墨蹟と人物画が多いような印象。はい次、次、次。禅の空間-近世障屏画のかがやきという展示室で歩みが緩やかになる。深紅の壁、ほの暗いあかりに浮かび上がった屏風をジ~ッと見る。これが狩野山楽の『龍虎図屏風』か。神々しい黒龍の迫力に圧倒される。そしてふと後ろを見たら、なんとメトロポリタン美術館所蔵の『老梅図襖』が。しばし佇み禅の境地へ...。
狩野山雪の『老梅図襖』が出展されているとは知りませんで...奇異な老梅の枝ぶり、重々しく落ち着いた黄金色が荘厳さを醸し出す襖絵でした。ミュージアムショップでは特製手拭いと妙心寺のお香を。屏風型の絵はがきがあれば即買いでしたが、あいにくありませんで...。
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