【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

小さな逃避行~その2

2011-10-18 17:23:53 | レトロ(素敵)な空間~散策








今では誰も 虹の谷 で遊ぶ者はなく、
夏の夕方にはひっそり静まっていた。
ここへウォルターは本を読みに来るのを好み・・
(中略)
リラにはリラだけの可愛らしい
小さな森の谷があり、そこでリラは、
夢想にふけりながら座っているのが好きだった。
                 【「アンの娘リラ」 第3章】


   “朝から太陽” の雲、一つない空で明けました。
  今日は 「日本晴れ」。この言葉、何と良い響きなのでしょう。

   おまけに暑からず、寒からず、程良い気候。
  まさに今日のような天気を言うのですね。

   こんな日は勿論、戸外と室内の優劣などハナから存在しません。
  初めから勝負はついているのも同然。即、戸外です。


【咲いている薄紫色の小さな花は私の中の「紫苑」】



   今日は 「虹の谷」 ならず、リラ版 「すみれの谷」 へ。
  家から徒歩10分余りの所にある、私だけの秘密の場所。

   実際にはすみれは咲いていませんが、
  谷に続く斜面一面に、青いすみれの花が
  咲いている事を想像するだけで楽しくなります。

   どうせならゆっくりしたいと、
  あり合わせの物を弁当箱に詰めました。
  確か 【前回】 は、桜の季節だった筈。

   折角ですから、読みかけの三島由紀夫の本も携えましょう。 
  大きな桜の木の下で読書・・~なんて、ちょっと・・
  いいえ、大いに アン みたいですから。

   こんな風に1人ではしゃいでみたり、松ぼっくりや椎の実など、秋も拾ったり。
  そんなこんなで結構、楽しい時間を過ごして参りました。 

【山の上から】



レースで綴る女の一生

2011-10-17 16:48:56 | リラのお気楽ユメ日記
 



アンは陸海軍ストアの陶磁器の売場で、
ひとしきり楽しい時を過ごしていた。
(中略)
きらきらと輝くばかりに美しい食器類を
眺めていると、それだけで楽しかった。
(中略)
どうやら今日はついているらしい、とアンは思った。
ほとんど完全な朝食用セットが見つかったのだ。
(中略)
値段も法外というのではなかった。
すぐ買う事にして良かった。
というのは売子が彼女の住所を書き取っている所へ
1人の婦人がつかつかとやって来て、
いきなり興奮した声で叫んだのだった。
「それ、あたしが頂きますわ」
                 【A・クリスティー作 「娘は娘」】


   嬉しい秋晴れが続きます。
  ただ昨日もそうですが、
  気温は、この時期にしては少々高め。

   秋の雨は、「1雨1度」 と言って、
  1雨ごとに1度下がるそうですが、
  一昨日の雨は関係なかったようです。

   そう言えば、次の雨位から一気に
  下がるなんて言っていましたね。

   そして今年も又、植えた覚えのない
  こんな花が開花しました。
  毎年この時期、律儀に。 

   さて、今日の写真。
  前々回の連休の時に某百貨店で
  開催されていた英国展で
  求めたものです。
     
   その模様は、今日の引用文しかり。
  「それ、あたしが
       頂きますわ」

  これって、本当に良くありますね。

   上記の場合は、本当に欲しくて
  買い求め、めでたし、めでたし・・ですが、「これ、頂きますわ」
  と言われて、そんなに欲しくなかったものまで求め、後悔した事も。



   こちらは、ご覧の通り、レースのベルトに銀のペンダント、
  銀メッキのおつまみ用ピックのセットです。

   ところで、レースのベルト。
  レース類は、アイデアだけ頂いて、
  “見てるだけ~” にしようと思っていましたのに、つい・・。
  
   その、つい買い求めてしまった、レースのベルト。
  もし、何日か前にこれと同じような幅広のゴム製ベルトを処分さえしていなければ・・。
  
   それこそ自分でエジングレースを編み、取り付けましたのに。
  でも、後の祭り。仕方ありません。
  それにしても、イギリスのレースの多彩な事。
  
   それはそうですね、19世紀半ばから20世紀初めにかけて、
  それこそ、A・クリスティーにも頻繁に登場の 「ヴィクトリア朝時代」、
  それに続く 「エドワード朝時代」 は、イギリスのレース全盛期でしたものね。

   映画などでは再三見掛けたものですが、
  その当時の女性たちは、サテンやタフタのドレスを着て、
  首元にはレースの襟飾りを付け、肘までの長い手袋。

   ドレスの下には何枚ものレースのペチコートが重ねられ、
  それは歩く度に優雅な衣擦(きぬず)れの音を奏でたと言います。

   洗礼服に始まり、ワンピースの飾り襟に胸ときめかせ、
  レースのハンカチに滲ませた愛と哀しみ。
  
   アンの時代もそうですが、
  レースと共に女の一生があったと言っても過言ではありません。

   そうそう、昨日も登場のテーブルの上の物。
  実は厚紙(ビニールコーティング・一見革風)の BOX です。屑かごにも。
  今日は、ドライフラワーを入れています。

カップを遊ばせて

2011-10-16 16:50:56 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編






「あったかいうちにホットケーキを
もう一ついかが、ミス・マープル?」

「有り難うございます、ほんとに美味しい
ホットケーキですこと。
お宅にはいいコックがいますのね」

「ルイザは確かになかなか上手ですわ。
ただ忘れっぽいんですの。
ああいう子たちはみんなそうですけれど。
それにいつも同じプディングを作るんです・・・」
       【アガサ・クリスティー作 「スリーピング・マーダー」】


   昨日の雨空は一転して気持ちの良い秋晴れとなりました。
  今朝の空も靄(もや)がかかり、まるで春のよう。
  今年は秋なのに、こんな空が多いような気がします。

   ところで我家の金木犀は、昨日の雨で終わり。
  地面は、ちょっとしたオレンジの絨毯。
  
   でも、お向かいのお宅は、まだまだ咲いています。
  初めて香りを感じて2週間余り。今年は結構、長かったですものね。
  “有り難う” とお礼を言いたい心境です。




  
     さて、10日振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
    先日の絵も一緒です。

     今日のカップも、私の大好きな土物ですが、
    こんな淡い色調のものになりました。
    ただ、光線の加減で若干、茶色っぽく見えますね。

     それでも、いつものベージュや茶色のものと比べますと、
    およそ土物らしからぬ代物です。
    
   それもその筈、このカップは桜をイメージしたものですから。
  今頃になって取り出して来るとは何とも季節外れですね。

   と言いますのも、しまい込んでいて、それでも何度か気付いた事も
  あったのですが、(今回もそうですが) いつも季節外れの時。
  
   そんな事もあって、その都度取りやめていたものです。
  あれよ、あれよ・・という間に何シーズンか経過。
  それなら・・と、季節外れにも関わらず取り出しました。

   “あらっ・・意外にいい感じ。。” 
  それに今は秋桜(コスモス)のシーズンでもあるのですから・・。
  お得意の勝手な理屈を並べるのだけは一人前。

   ペアのカップですが、淡いピンクとベージュという風に色も違っています。
  そして花びらをイメージした、受け皿&スプーンに注目。
  そう言えば、カップもそうですね。

   そうそう、アイスクリームは北海道江別市の町村農場のもの。
  自民党の町村元外務大臣の親戚なんだそうですね。
  濃厚だけれど、あっさりしていて? 昔懐かしい味です。

   それにしても、ミス・マープル のお茶シーン。
  コックにホットケーキやプディングを作らせるのですものね。
  
   「ルイザ、もう一つアイスクリームをお願いしますわ」
  ~なんて言いたい気分です。いいえ、シャーロッタ四世 かしら・・?

秋の夜長のリラックス香

2011-10-15 19:10:18 | ハーブと香り雑学






「・・・これまでに心から淋しいと思った事は
1度もありませんわ。1人でいる時でさえ、
いいお相手がありますもの ――
や、空想 や、何かになった振りをする事ですわ。
たまには1人になるのが好きですのよ。
色々な事を考えたり、味わったりするのにね。
でも、親しい交際は大好きなのよ ――
人と楽しく愉快に過ごす事がね」
                  【「アンの夢の家」 第10章】


   今日は、雨が降ったりやんだりの生憎の空模様になりました。
  昨日も外出しましたので、こんな日こそ
  家でゆっくりしたかったのですが、仕方ありません。

   我家の金木犀は今日の雨で終焉を迎えましたが、
  これには時間差があるようで、まだまだ巷には満開の金木犀多数。
  今日も、天然アロマの恩恵をたっぷり享受して帰って参りました。






   雨の中を帰って来ますと、さすがにぐったり。
  そう言えば先日、街に出た際、買い求めたアロマオイルがありましたっけ。
  
   そんなこんなで早速、アロマでリラックスと致しましょう。
  その前に・・そそくさと珈琲は頂き、ひとまず人心地着いた処です。

   ラベンダーやティートゥリーにも少々飽きましたので、
  初めて 「サンダルウッド」 を求めたのですが、これが悪くありません。

   実は 「白檀」 の香りという事で、
  ちょっと敬遠していたのですが、思ったより仄かな香り。
  
   ただ香り立ちが緩やかなのに比べ、
  時間の経過と共にしっかり香るようになりましたけれど。

   この香りこそ、緊張を解きほぐし、心を穏やかにし、
  深いリラックスには最高なのだそうですね。
  ましてや 「夢」 や 「空想」 には持って来いでしょう。
  
   同じ香りも無難でいいですが、やはりと言いますか・・
  マンネリ化してしまいますものね。気分転換に。

   折しも、三島由紀夫作 「暁の寺」 がインド仏教を扱っておりますもの。
  ~なんて言いながら、半分位からなかなか進んでいません。
  
   でも、私には退屈だったそれから、やっと抜けだして面白くなって来ました。
  「読書の秋」 ですものね、残り一気に読み上げなければ・・。

あなただけを見つめて・・ ~ 小さな花の呟き

2011-10-14 16:03:58 | 路傍の花~道草

【水引草】



【「犬蓼(イヌタデ)」】


「あたしはいつも誰かが
必要 とするような人間になりたいわ」
アンはダスティー・ミラーに向かって話しかけた。

「ねえ、ダスティー・ミラー、誰かに 幸福
与える事が出来る事も素晴らしいわ・・・」
                【「アンの幸福」 最初の1年】


   午前中は何とか小康状態を保っていた空。
  午後からは本降りになりました。

   久し振りの雨のような気もしますが、今満開の金木犀、
  この雨で、その花びらを散らすかも知れませんね。

   さて、拙庭では今、「水引草」 が盛んです。
  【先日】 は、ちらほら・・だったものが、こんなに。

   尤もこの水引草、先日は名前の知らない花・・と紹介したばかり。
  それと言いますのも、これも小さな紫紅色の花が穂状になって咲く、
  「犬蓼(イヌタデ)」 を水引草だと、すっかり勘違いしていましたから。

   それにしても、こんな可憐な花が 「イヌタデ」 なんて。
  今に始まった事ではありませんが、名前の事では相も変わらず憤慨? しています。
  
   犬の付く言葉には、「犬死に」(無益に死ぬ事)、「犬も食わぬ」(誰も好まず相手にしない)、
  「犬に論語」(道理を説いても益がない)等など・・。
  ろくな例はありませんものね。

   又、たで食う虫も好きずき」 の諺からも分かるように、
  蓼だって辛味のある柳蓼(ヤナギタデ)を食し、
  この「犬蓼(イヌタデ)」 には見向きもしないのだとか。

   それなのに・・この花は、どこまでも一途で献身的です。
  花言葉に至っては、「あなたの役に立ちたいのです」
  何という自己犠牲に満ちた? 花なのでしょう。何だか哀しくなります。
  
   上記の アン の言葉を連想したものです。
  兎にも角にも野の花の名前には、一喜一憂させられます。


【花は小さくても存在感のある 「チェリー・セージ」】






季(とき)の彩

2011-10-13 16:39:36 | 四季のスケッチ

【「朽葉色(くちばいろ)」の美 「半夏生(ハンゲショウ)」】


【天まで届け~「藜(アカザ)」】


【膨らんで・・「風船葛(フウセンカズラ)」】



「有り難い事には、あたしたちの空想には
節約の必要がありませんわ」
(中略)
黄金 のような1日の、黄金のような
この時刻を誰もみな楽しんだ。
港の向こうから教会の鐘が
微かに美しく聞こえて来た。
月は水に模様を描き、
砂丘は銀色に霞んで光っていた。
空中には薄荷はっかの匂いが漂い、
どこか目につかない所の薔薇が
たまらなく甘く香っていた。
               【「炉辺荘のアン」 第16章】


   真珠色の空で明けた今朝は、暖かい朝を迎えました。
  その分、日射しのない日中は随分寒く感じられたものです。

   まだまだ天然のアロマ(金木犀)漂う庭に1歩出れば、
  いつの間にか秋彩に変わっている草花たちに目を見張り・・。

   とは言え、一方で頑張っている夏。
  今朝などは赤とオレンジのハイビスカスが仲良く咲いていましたっけ。
  尤も最近では秋に咲くハイビスカスなんて、ちっとも珍しくありませんけれど。

   さて、今日の写真でも目立つ、
  秋彩の黄金色。
  
   そして昨日のブログにも登場の
  赤っぽいお月様の色。

   昨日は、“赤味がかった山吹色”
  ~なんて表現をしましたが、
  その色が 「支子色くちなしいろ」 という、
  名前である事を知りました。

   何と素敵な色の表現なのでしょう。
  「支子色(くちなしいろ)」 とは
  赤味のある黄色の事だとか。

   聞くところによりますと、
  クチナシの実は古くから染料に使われ、
  この名が付いたというではありませんか。

   そしてこの色から連想するもの。
  そう、旬の味覚、「梨」。

   この処のブログ記事、写真は、
  立て続けに梨園でしたものね。
  
   二十世紀などの 「青梨」 は、この色には
  縁がありませんが、豊水や幸水と言った 「赤梨」 は、まさにこの色。
  赤味を帯びた黄色になった時が、食べ頃と言われています。

   一方、私の大好きな青色。(【私はこの色が好き】
  そして日本の青色と言えば「藍色あいいろ」。
  この色は、「ジャパンブルー」 として海外でも名高いのだそうですね。

   染める回数や染液の濃度によって無限の色調が表れるという日本の色。
  その昔は、濃い藍色を「褐色(かちいろ)」 という事から
  「勝色」 と呼び、武将などは好んで鎧(よろい)などに使ったとか。

   ところで 「沈香茶(とのちゃ)」 「御召茶(おめしちゃ)」 「藍海松茶(あいみるちゃ)」。
  これらはお茶の名前ではありません。全部青系の色の名前です。

   深まる秋・・。これからどんな秋彩に染まるか楽しみです。
  素敵な秋彩となればいいですね。 

ノスタルジックなシルエット

2011-10-12 16:01:01 | レトロ(素敵)な空間~散策


【旧笹井家住宅】 ↓








「・・・家としてあまり古過ぎもせず・・・・・
あんまり 古い家 というものは悲しそうですものね。
そうかといってあまり若過ぎもしない・・・・・
あまりに若過ぎる家は粗野ですもの。
あたし、どの部屋もみんな好きなの。
どれも皆何かしら欠点はあるけれど、
又、いい所もあるのよ ――
他のどの部屋にもない特色となるような、
その部屋の個性となるようなものがあるのよ
(中略)」
                 【「炉辺荘のアン」 第2章】


   今日は、“朝から太陽” 復活。
  暑からず寒からず、気持ちの良い天気になっています。
  ところで昨夜、宵の口。

   野村紅葉(ノムラモミジ)の向こうにチラホラ見え隠れする、何やら赤っぽいもの。
  何かと思えば、お月さまでした。(今日12日が満月)

   ダイ の嫌う “赤い月” ではないけれど、赤味がかった山吹色。
  大気の状態に左右されるのでしょうが、私も少々この月、苦手です。



   さて今日は一昨日の写真から。
  私も、この町に住んで久しいのに、
  歴史資料館にもなっている、こんな
  家に足を踏み入れたのは初めて。

   とんだ 「灯台もと暗し」 ですね。
  それにしても・・。

   それこそ、アン の言う古い家
  ですが、洗練された “和の美” を
  感じます。同時に “静” も。
  それも凛とした。

   こんな空間に身を置いている
  人々は決して猫背なんかではない・・

   姿勢を正して正座している姿しか思い浮かびません。
  勿論、着物姿でしょうから、それに伴う一連の立ち居振舞いの所作まで。
  この家は武士の家ではなく、商家ですのに。

   そうそう、ミシンも置いてありました。
  ミシンは我家にもありますので、(実家から持って来た)
  早速、帰って見てみたものです。

   このミシンより一回り大きく、両袖に3段の引き出しが付いています。
  同じ 「シンガー」 ですが、確かアメリカからの逆輸入品と聞いた事があります。

   今、我家のミシンの上は、物置き同然になっていますので、
  整理しましたら、そのうち写真アップしようと思っています。
  こんな古いミシンに限らず、ミシン自体、最近使わなくなりましたね。

物語の続き

2011-10-11 16:35:16 | レトロ(素敵)な空間~散策

↑ 【「萩」の花】 ↓





【「溝蕎麦(ミゾソバ)」】


家は一つも見当たらなかったが、
果樹園 があった。(中略)
かつてはたいそう楽しい場所であったに
相違ないこの果樹園は、
そこはかとなく憂愁を含んだ雰囲気が
立ち込めているにも関わらず、
なおも楽しい場所であった。
かつては歓喜、楽しさ、若者の生活の場、
胸がときめき、動悸が高まり、眼は輝き、
陽気な声がこだました場所、
そのような所全てに漂う憂愁であった。
              【「果樹園のセレナーデ」 5.】


    連休明けの今日は、真珠色の空になっています。
  それでも起床時には薄らと靄(もや)がかかっていて、
  桜色のその空は、日本晴れのあの日と同じなのに・・
  ~なんて思ってみても詮方ありません。

   それにしても、お天気に恵まれた連休でしたね。
  良いお天気だから、そして近場だからと言っても
  連日、出歩いていたのでは疲れますものね。そんなこんなで・・。

   今日こそ、家(うち)でゆっくり・・と思っていましたのに、
  野暮用は次から次へと出て来るものです。
  あの マリラ だって、こんな風に言っていますもの。

   「あれもしよう、これもしようと計画した時に限って、
  何かしら邪魔が入るものだからね」
  
                       【「アンの青春」 第19章】


【マシュウおじさんがひょっこり・・?】



   さて、先日の果樹園。
  (実際には梨園。上記とは違い、
  梨はちゃんと栽培されています)

   それがいつの間にか・・「忘れられた
  果樹園」 になってしまうのですから、
  恐るべし 「想像の余地」 ですね。
  
   何と言いましても、梨園は
  「想像の余地」 満載ですものね。

   ところで今日の外出。
  たいした用ではありませんから、
  道草の時間は、たっぷりあります。

   どうしても私の足は、
  自然にあの場所へ。
  勿論、「アン気分に浸れる場所」。

   よく見ますと先日は
  見逃していたものも多々あります。

   ほら、もう終わりだと思っていた
  「萩の花」 だって咲いています。
  それも群生。
   
   そして落下した梨ではなく、
  ちゃんと木に成っている梨も
  あるではありませんか。

   そう言えば 「金木犀」 も
  その芳香、まだまだ健在です。
  
   今年は雨が降らない事も、
  花が長持ちしている
  理由の一つかも知れませんね。

   今日は、マシュウ おじさんが
  働いていそうな場所も。(5枚目の写真)
  
   薪割りをしている槌の音が聞こえて来そうです。
  そうそう、右上のアンの小径は 「お化けの森」 へと続きます・・??

アン空間への誘(いざな)い

2011-10-08 18:28:58 | レトロ(素敵)な空間~散策






6月にはピンクと白の花を一杯付けていた
林檎の木が、赤褐色や銅色の実を結ぶ
10月 になると、
エバン夫人は描け布団の仕立てに取り掛かった。
それは、アヴォンリーでは大変豪華な柄と
思われている、
「ライジングスター模様」 の布地であった。
                   【「アンをめぐる人々」 9.】


   こちらは今日も、スカッとした気持ちの良い秋晴れとなりました。
  青 ―― 青 ―― 青の空。こんな空こそ、典型的な日本晴れですね。
  
   ただ夜が明けたばかりの空には、薄らと靄(もや)がかかり、ほんのり桜色。
  一瞬、春の空と勘違いしそうな空。それはまるで桜餅のような・・。


【裏庭にも一回り大きい 「金木犀」】


【「梨園」 もとい 「林檎園」?】


   さて、外出した帰り途。
  自然に私の足は、今日もあの場所へ。
  そう、「アン気分に浸れる場所」。

   ちょっぴり廻り途だけれど、
  そんな事、どうだっていいのです。
  
   つい想像は膨らみ、
  この家にアンが住んでいるような
  錯覚さえ覚え・・。

   この家のすぐ左手は梨園ですが、
  私の中では既にそこは林檎園。

   赤い屋根だって、
  いつの間にかグリーンゲイブルスに
  してしまうのですから。

   まだまだ天然のアロマである、
  金木犀の香りは健在ですが、
  【前回】 に比べますと、
  大分花が少なくなりました。
  と言っても、ほんの4日前ですけれど。

   それにしても、この場所、
  「ライジングスター模様」 の掛け布団を干すにはピッタリですね。
  
   私には、出来上がった掛け布団が、
  ひらひらと風に揺れているのが見えます。我家の狭い庭とは大違い。

   今日の引用文では、エバン夫人 ですが、
  刺子の掛け布団と言えば、何を置いても リンド夫人 でしょう。
  さあ、私もレース編みはここら返で止(よ)して、久し振りにキルトでもしましょうか・・。

私はこの色が好き

2011-10-07 16:05:06 | ハーブと香り雑学






赤い蔦 の絡む窓から、
身内の引き締まる10月の大気が、
太陽に暖められて流れ込んでいた。
                   【「アンの友達」 2.】


   秋晴れが続きます。
  こんな朝、新聞を取りに玄関先まで
  出た私を待っていたもの。

   それは1頭の蝶。
  壁にくっついて離れません。
  
   でも、普段はほとんど
  見掛けない、私には初めての蝶。
  よく見ると羽根も傷ついています。

   大丈夫かな・・? と心配もして。
  でも、先程見た時には
  いませんでしたので、ホッ。

   さて、庭では今、セージが満開です。
  同じセージの仲間のサルビアも。

   秋色ではありませんが、私は、
  やっぱりこの色が好きだな・・と。

   尤も上記の 赤い蔦の
  絡まる窓
は、憧れですけれど。
  
   ところで、このセージ。
  毎日のお茶に重宝してもいるのですが、
  花瓶に挿していましたら発根。

   庭に植えたセージは、
  冬には地上部が枯れてしまいます。

   勿論、秋の終わりには切り取り、
  今度はドライの物を頂いているの
  ですが、このまま水栽培で
  冬が越せないかしら・・? ~なんて。

   そうすれば冬だって生茶が頂ける・・。
  こんな虫の良い事を考えています。

   とは言っても(枯れないまでも)冬の間、
  そんなに成長する筈もありませんから、頂いてもせいぜい1、2度でしょうけれど。



      そうそう、【いつかの】 の半夏生にも
       根が・・。(写真左)
  
    庭の半夏生の葉っぱは、黄色から
   茶色になり、落葉となりつつありますが、
       ここでは緑色のまま。

       でも穂は、すっかり
     秋色になってしまいましたね。

      この半夏生、日本では
     その数を減らしたと言います。
  
   これからせっせと栽培しましょうか・・。
     それにしても水だけで生きる花。
  
         水の大切さと、
     植物の強靭な生命力を思います。