この 10月 は風がよく吹いた。(中略) こけももの繁みは緋色に変わり、 枯れた羊歯は深い赤褐色をしていた。 納屋の裏の漆の葉が赤く燃え、 上グレンの乾いた収穫畑のあちこちに 緑の牧場が点在しているのが見えた。 芝生のエゾ松のある隅には 金色や赤褐色の菊が咲いている。 りすは至る所で喜ばしげにお喋りをし、 無数の丘でこおろぎが妖精たちの踊りのために バイオリンを弾いていた。 【「炉辺荘のアン」 第29章】 |
10月最初の今日は、
こんな縞模様の空で明けました。
昨日は半日だけの雨。
丁度良いお湿りだったようです。
しかしながら、
その雨が上がる頃から
俄かに気温の低下。
いよいよ本格的な秋に突入ですね。
さて、晴れとなりますと、
私はどうしても戸外と室内の
優劣に逡巡。
お天気が良いとじっとしていられない性分・・
というのも、さにあらず、私は家の中でごそごそするのも大好きなものですから。
それにどうしても先日の黒レースの
肩掛けマントが気になって。(縁レース)
(それは本の通りなのですが、
あまりにも質素? な気が・・)
時にはシンプルなものも良いですが、
やはりレースらしい縁飾りにしたい・・
という欲求が抑えられなくて。
結局、室内の誘惑に
負けてしまったという訳です。
そんなこんなで。
今日も薔薇で引っ張ります。
昨日は、まだまだ堅い表情だった薔薇。
1日経つと、こんなに微笑んで。
見ていて飽きません。
ところで、気の効いた薔薇の詩でも
ないかしら・・とゲーテ詩集を
紐解いていましたら・・。
こんな格言を見つけました。
本当にそうだわ、その通り。
妙に納得してここに記します。