【上から 「柿」・「セージ」・「藜(アカザ)」 の葉っぱ】
【「半夏生(ハンゲショウ)」】
【ドクダミ】
空中には魔術が漂っていた。 楓の枝越しにちらっと港の青い海が見えた。 芝生に垂れ下がる柳は 柔らかに降り注ぐ黄金の雨のようだった。 広大な空の庭園が弧を描く下には豊饒な土地が、 信じ難いほどの色彩、まどかな光と 伸びる影の土地が秋を一人占めにしていた。 【「炉辺荘のアン」 第28章】 |
【インウォールクラータ】
昨日以上の重い空で明けた今朝。
逆に日中は良いお天気。
青空が広がっています。
青い空に白い雲がポカン、ポカン。
それは夏の空と何ら、
変わりないように見えますのに・・。
典型的な11月の空。
寒々しいと申しますか、
枯葉が舞い散る頃のような。
と言っても昔の11月ですが・・。
ここ何年か11月は暖かかった
印象しかありませんから。
昨日の天気予報通り、
今日は10度近く下がった気温。
でも、その心構えがあったせい
でしょうね、それ程には感じません。
この事からも予報の必要性、
大切さが分かります。
とは言え、10月は今日を含めて後6日。
せいぜい満喫すると致しましょう。
さて、こちらの世界は 『アンの世界』 のような風景描写になるには、
もう少々の時間が必要なようです。
それでも庭には、沢山の秋がこぼれています。
今日は、その秋がご馳走です。題して 「秋彩御膳」。
それにしても葉っぱの色。
柿色、栗色、芥子(からし)色、朽葉(くちば)色・・そして支子(くちなし)色。
まるで、パレットの中のよう。
でも、これらの葉っぱは・・
誰が付けたのでもない、自然の色なんですものね。
この自然、今年は大きな厄災をもたらしましたが、
私達人間は、この自然に対して敬虔(けいけん)な
気持ちを持つ事をいつの間にか忘れていたのかも知れませんね。