【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

季(とき)の彩

2011-10-13 16:39:36 | 四季のスケッチ

【「朽葉色(くちばいろ)」の美 「半夏生(ハンゲショウ)」】


【天まで届け~「藜(アカザ)」】


【膨らんで・・「風船葛(フウセンカズラ)」】



「有り難い事には、あたしたちの空想には
節約の必要がありませんわ」
(中略)
黄金 のような1日の、黄金のような
この時刻を誰もみな楽しんだ。
港の向こうから教会の鐘が
微かに美しく聞こえて来た。
月は水に模様を描き、
砂丘は銀色に霞んで光っていた。
空中には薄荷はっかの匂いが漂い、
どこか目につかない所の薔薇が
たまらなく甘く香っていた。
               【「炉辺荘のアン」 第16章】


   真珠色の空で明けた今朝は、暖かい朝を迎えました。
  その分、日射しのない日中は随分寒く感じられたものです。

   まだまだ天然のアロマ(金木犀)漂う庭に1歩出れば、
  いつの間にか秋彩に変わっている草花たちに目を見張り・・。

   とは言え、一方で頑張っている夏。
  今朝などは赤とオレンジのハイビスカスが仲良く咲いていましたっけ。
  尤も最近では秋に咲くハイビスカスなんて、ちっとも珍しくありませんけれど。

   さて、今日の写真でも目立つ、
  秋彩の黄金色。
  
   そして昨日のブログにも登場の
  赤っぽいお月様の色。

   昨日は、“赤味がかった山吹色”
  ~なんて表現をしましたが、
  その色が 「支子色くちなしいろ」 という、
  名前である事を知りました。

   何と素敵な色の表現なのでしょう。
  「支子色(くちなしいろ)」 とは
  赤味のある黄色の事だとか。

   聞くところによりますと、
  クチナシの実は古くから染料に使われ、
  この名が付いたというではありませんか。

   そしてこの色から連想するもの。
  そう、旬の味覚、「梨」。

   この処のブログ記事、写真は、
  立て続けに梨園でしたものね。
  
   二十世紀などの 「青梨」 は、この色には
  縁がありませんが、豊水や幸水と言った 「赤梨」 は、まさにこの色。
  赤味を帯びた黄色になった時が、食べ頃と言われています。

   一方、私の大好きな青色。(【私はこの色が好き】
  そして日本の青色と言えば「藍色あいいろ」。
  この色は、「ジャパンブルー」 として海外でも名高いのだそうですね。

   染める回数や染液の濃度によって無限の色調が表れるという日本の色。
  その昔は、濃い藍色を「褐色(かちいろ)」 という事から
  「勝色」 と呼び、武将などは好んで鎧(よろい)などに使ったとか。

   ところで 「沈香茶(とのちゃ)」 「御召茶(おめしちゃ)」 「藍海松茶(あいみるちゃ)」。
  これらはお茶の名前ではありません。全部青系の色の名前です。

   深まる秋・・。これからどんな秋彩に染まるか楽しみです。
  素敵な秋彩となればいいですね。