【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

神秘のヴェールを脱ぎ捨てる時

2011-10-21 17:13:17 | 薔薇の追憶

【昨日の目覚めたばかりの薔薇】

【ゆっくり、ゆっくり・・】





暑い月はだんだんに老いて来たが、
まだ夏の気分の漂っている秋で、
集りの日は10月と言うよりも6月のようであった。
                 【「炉辺荘のアン」 第34章】


   こちらは昨日と同様の空になりました。
  それにしても暖かい!
  
   動けば汗ばむような
  陽気になっています。
  10月の今、窓を開けているなんて。

   こんな時、(何度も引用していますが)
  やはり 『アンの世界』 を思います。

   あの世界にも10月に6月のような
  天候があったのですものね。

   こんな風に、しかもこれに留まらず、
  100年前の 『アンの世界』 にも
  現代に通用する様々な共通点を
  容易に見つけ出す事が出来ます。

   さて、昨日から2日間かけて
  真紅の薔薇が、
  ここまでヴェールを脱ぎました。

   今の季節は殊更、
  ゆっくり、ゆっくり・・と。
  
   こちらは、リラ版 「公爵夫人の薔薇」 ですね。
  もう何回目の 「初めまして~!」 になるでしょう。





   ところで、薔薇、公爵夫人・・と来ましたから、
  次は、これも薔薇をこよなく愛した、マリー・アントワネットの事を。
  時は18世紀のヴェルサイユ宮殿。
  
   信じられない話ですが、当時のフランスには、
  ヴェルサイユ宮殿なれども、トイレなるものがなかったのだそうですね。

   その上、入浴の習慣というのもなく、
  顔を水や薔薇水で拭く程度のたしなみが一般的だったそうです。
  薔薇水と聞きますと、“優雅・・”~なんて思いますけれど。

   そんな風ですから、貴族たちは香水を使って悪臭を隠したと言います。
  しかしながら、その香水は刺激的な匂いの動物的香水が、ほとんどだったとか。
  
   そこに薔薇や菫を使った、
  フローラル系の香水を作らせたのが、マリー・アントワネット。
  香水革命を起こしたという訳ですね。

   囚われの身となってからも処刑の前日まで
  召使に香水を買いに行かせたという逸話も。 
  最後まで気品と優雅さを失わない事は・・かくも大変な事ですね。