久し振りの雨となりました。
天気予報では “大雨注意” との事でしたが、
今の所、それほどの雨ではありません。
それどころか、やんでいる時間もかなりあります。
おまけに気温の方も相変わらず。
少々、肌寒さを覚える・・といったところでしょうか。
さて、早速ですが、昨日の続き、「鞆の浦」 です。
沖合で東西の潮の流れが変わる事から、
古来から 「潮待ち、風待ちの港」 として栄えて来たそうですね。
そんな海を眼前に眺めながら一歩、中へ入ると、
昔懐かしい町並みや社寺が建ち並んでいます。
そこは車が一台通るのがやっとの細い通り。
しかしながら、穏やかに年月を刻んでいて、
昭和どころか江戸時代にタイムスリップしたよう。
実際、創業何百年・・などの文字が躍るお店があちこちに。
それにしても、粋を凝らした硝子戸や鴨居には当時の面影を感じ、
どういう訳か、ここでは時の流れもゆっくりです。
おまけに今時珍しい
下駄屋さんがあったかと
思えば、こんな呉服店も。
かと思えば、ふいに
古色蒼然たる洋風の
建物に出会ったり。
何かと思えば信用金庫。
となれば、お得意の
「想像の余地」 の出番です。
そこには黒い腕カバーを
巻き、お札を数えている
女事務員がいて。
黒縁の眼鏡と算盤も
忘れてはいけませんね。
~なんて。
どうしても、
松本清張の世界を思います。
ただ観光客の姿もあり、
お店も沢山あるのですが、お店の引戸は閉まったまま。
「ご自由にお入り下さい」 と貼り紙はあるものの、
誰も入る人はいません。
硝子やステンドグラスのお店も、外から眺める程度。
商売気がないと言いますか・・趣味でお店? という感じ。
尤も、だからと言ってお客を拒んでいるような感じは全くありません。
さり気ない温かさ・・は、満ち溢れています。
昔のお店は、こんな風だった・・?
つい、そんな風な事を思った次第です。