【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

実のなる風景

2011-07-26 15:21:51 | ハーブと香り雑学






春になり、美しい炉返荘イングルサイドの芝生が掘り起こされて
じゃがいも が植え付けられたのを見て、
スーザン はたいそう悲しんだ。
それにもかかわらず、自分の手塩にかけた
牡丹の花壇が生贄いけにえにされても、
スーザンは一言も文句を言わなかった。
                  【「アンの娘リラ」 第30章】


   今日も涼しい朝を迎えました。
  こんな鯖雲の空は、まるで秋のよう。

   尤も日中は、
  かなり暑くなりましたが・・。
  
   今日もひとしきり啼いた蝉。
  同時に庭のあちこちに
  蝉の抜け殻を見るようになりました。

   それは、ひっそりと
  隠れるように木の葉の裏側などに。
  その奥床しさ。

   そう、「空蝉」うつせみ のこと。
  決して美しいとは言えないそれに、こんなにも美しい言葉で呼ぶ・・。
  日本人の優しさを思います。

   蝉の儚(はかな)さと、この世の儚さを人々は重ね合わせたのでしょうね。
  こんな風に思うと、精一杯啼いている蝉を応援したくなってしまいます。
  それこそ、全身全霊を傾けて啼いているのですものね。

 
赤→黒

   さて、我家では本当に珍しく実の成る植物が咲きました。
  一つは木苺(キイチゴ)の仲間の 「ブラックベリー」。
  そして今年初めて挑戦した、緑のカーテンこと 「ゴーヤ」 です。

   ブラックベリーは別として(大好きです) “野菜は趣味ではありませんの”
  ~なんて、のたまったのはつい昨日の事ですが、
  こうして実が成ったのを見ますと、やはり嬉しいですね。

   ましてやゴーヤなんて緑のカーテンが目的でしたから、
  ほとんど期待などしていませんでしたもの。

   それにしても、ミス・マープル が野菜作りが趣味ではないように、
  アン一家も、どうやらそのようですね。


   儚いと言えば、朝の美人こと朝顔も儚い花ですね。
  最近は、品種改良で開花している時間が伸びたようですが、
  早起きして見る朝顔は特別です。
  それはさしずめ 「早起きの女神」 でしょうか。癒やされます。