イルゼは 深紅の薔薇 で飾った、 大きな黄色の帽子で輝いて見えた。 イルゼでなければ似合わないような 大袈裟な帽子だった。 何と昔の取り繕わぬイルゼとは違った事だろう。 けれどいつも同じように愛らしかった。 誰でも彼女を好きにならずにはいられなかった。 【「エミリーの求めるもの」 第21章】 |
今日も雨。あの炎天下の空が嘘のように、今度は雨が続きます。
勿論、台風6号の影響ですが・・。
こんな雨の日でも、昨日は気温が30度もあって(湿度70%)往生したものです。
今日は27度。(湿度同) 一息着きました。
気温の方は、こんな調子ですが、
風雨の方はこれから強まって来るのでしょうね。
今はそれほどでもありません。やんでいる時もあります。
そんな雨の中、深紅の薔薇、リラ版 「淑女の薔薇」 が笑っていました。
雨に打たれていますのに・・私が気付かなかった事もあるのですが、
いいえ、昨日の “なでしこジャパン” の優勝が余程、嬉しかったのかも知れません。
雨に弱いカンナは勿論の事、頭を地面に着けんばかりにお辞儀をしたり。
大きく葉っぱを揺らしている植物の中で、薔薇だけがいつもと変わらない姿。
薔薇が暑さに強いのは既に実証済み。
そして、こんな風に雨にも風にも強い・・。
美しいものは強靭(きょうじん)でもあるのです。
そう、“なでしこジャパン” のように。
『アンの世界』 では良く生きたお花を帽子に挿すシーンが出て来ます。
こちらの帽子は、ただ薔薇のポプリを置いただけですが、
平凡な黒い帽子も雰囲気が、ガラッと変わりますね。
ポプリは普段使いの帽子には飾りませんが、
壁飾りとして利用する麦藁帽子にはリースの要領で飾って楽しんでいます。
尤も布製の薔薇のコサージュは必ず付けています。