【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

天の花地の花

2009-02-19 17:17:17 | 香る庭の花綴り


   今日はこんな日の出を迎えました。
  この季節の刻々と変わる空模様を
  眺める事の出来る幸せを思います。

   先日の黄砂の折には、
  その空は白く濁っていて、
  何も見えなかったものです。
  
   それは、春霞とも又、違います。
  でも逆に、その事がこうして空の
  見える事の幸せを気付かせて
  くれたのですものね。

   人間、何が幸いになるか、
  分かりませんね。
    
   “アンはいつも日の出前の、妖精と昔の神々のものである、
  あの神秘的な30分に間に合うよう早く起きるのが好きだった。
   アンは教会の尖塔の後ろだけ金色の、薄い薔薇色の朝空や、
  砂丘の上に広がる薄い半透明の日の出の輝き、
  村の家々の屋根から勢い良く渦巻きながら立ち上り始める
  煙を眺めるのが好きだった。”
               【「炉辺荘のアン」 第14章】

   ところで、今朝の起床時の
  居間の温度は、12℃。

   朝には一旦日の出を見て、
  寒さも昨夜から幾分、
  和らいだような気がしたものです。

   しかしながら昼間は陽射しが
  ない分、寒さがぶり返したような・・
  気がします。

   そんな又々、真珠色の空の下。
  遥か頭上の、紅葉(もみじ)の木と
  一緒にそびえる、孤高の薔薇の事を
  覚えていらっしゃるでしょうか。(冒頭の写真)

   その薔薇は、未だにこうして健在。
  ただ相変わらず、
  蕾は堅く閉ざしたまま。

   その状態は、嫌が応にも、
  去年の今頃を思い出させます。

   今日開くか、明日開くか・・。
  その動向に一喜一憂していた
  日々の事を・・。

   幸い? 今年は、気にしようにも
  私の目に届かない所にいます。

   ひょっとして・・薔薇は、私の存在が疎ましくなったのかしら・・?
  そうではない事を祈りつつ・・今は、静かに見守っています。

   一方、天に咲く花が薔薇なら・・。
  先日も登場しました、地に咲く・・
  しなやかな枝に輝くような花色が
  特徴の、「黄梅」(別名:迎春花)と、
  「ヒマラヤ雪の下」 が、続々と花芽を
  付けています。そうそう 「オオイヌノ
  フグリ」(別名:星の瞳)も。

   黄梅は、梅に似た花であり、又咲く
  時期が梅と同じ事から、
  この名前になったそうですが、
  梅とは関係ないそうですね。

   ジャスミンの仲間だけれど、
  香りもなし・・という大人しい花です。

   でも、この花に似ている 「カロライナジャスミン」 は、良い香りだそうです。
  話が前後してしまいましたが、「オオイヌノフグリ」 の事。

   別名が 「星の瞳」 という事は、既に前述していますね。
  そのままの俳句を見つけました。

    「犬ふぐり星のまたたく如きなり」  ~ 高浜虚子

   そして、この花の事では、面白い名前でも何度も取り上げていますが、
  では、「豚の饅頭」 と呼ばれている花は、何でしょう・・?

   答えは、「シクラメン」。尤も、「篝火花」かがりびばな と言う、美しいのもあります。
  こちらは、花の姿そのまま。まさに、ぴったりですね。