夜のうちに降った雨は、
朝には上がっていました。
起床時の居間の温度は、
13度ですから暖かい朝となりました。
おまけに、ただでさえ澄んでいる、
冬の空気が雨に洗われ、ピカピカ
光っています。それにしても・・。
眠っているうちに降ってくれるなんて、
何と有り難い雨なのでしょう。
“ジェーンは暫く横になった
まま窓の外を眺めていたが、どんよりした灰色の空と
古木の梢が風と闘っているのが見えるだけだった。
北側の窓の下には今なお薄汚れた雪の土手が残っているのを
ジェーンは知っていた。
世の中に薄汚れた雪ほど侘しいものはないと考えた。
こんなみすぼらしい冬の終わりは嫌いだった。・・・”
【「丘の家のジェーン」 8.】
昨日に引き続き、『アンの世界』 には珍しい描写です。
でも、白銀の世界が美しければ美しいほど、祭り後? の舞台裏は・・
得てしてこんなものなのでしょうね。
ただ私などは、“雪解け” なんて言葉自体、ロマンティックに響くのですが・・。
さて、昨日、夏樹静子著 『クロイツェル・ソナタ』 を読了した私が取り出したのは、
ガラッと変わって・・ちょっとアンティークな表紙が懐かしい、この本です。
題して、『あなたの美しさを引きだす本』。
「美の崇拝者」 の私としましては、結構、手元に置いて眺めて? います。
(読んだからと言ってどうなるものでもありませんが・・。)
これには、次のような事が書かれています。
まず、今日のタイトルにも拝借してしまいました、「あいうえお美人」。
“あ ―― 挨拶上手で い ―― いつも褒め上手 う ―― 麗しく装い
え ―― 笑顔絶やさず お ―― 女らしい人”
基本は、愛、美、礼、和 の心だと言います。
ここでの美しさは、肌が綺麗とか身なりが綺麗とかいった、表面的なものではありません。
「美」 とは、羊が大きいと書きます。
この漢字の成り立ちにも意味があり、「羊」 とは奉仕とか献身という意味があるとの事。
つまり愛の心が大きければ、大きいほど美しいという事なのだそうです。
ここでも漢字の持つ凄さについて、改めて考えさせられます。
初めにも申しましたが、ちゃんと意味があるのですものね。
それには、先ず立ち居振る舞いでしょうか。
手始めに姿勢から。
“頭真っ直ぐ顎引いて 視線は遠く水平に 背筋伸ばして胸を張り
両腕真横に指先揃え お腹を引いて両足揃え 天地と我と一直線”