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今朝の起床時の居間の温度は10度。
10度で寒いなんて言っていましたら、
北国の人に笑われてしまいますね。
でも、今年はまだ10度を下回る事は
ありません。
今朝も、薄い絹のヴェールのかかる
朝となりました。
雲一つ、ありませんので、
冷えた筈ですね。でも日中は、今日もぽかぽか陽気。
これが夏の朝でしたら、まず朝顔に朝の挨拶・・というのが定番ですが、今の季節は三色菫。
その三色菫にも、冒頭の写真のように笑顔が多く見られるようになりました。
“・・・しかし東屋の段々に座り、ジミーさんが育てた
大輪の紫色の 三色すみれ をじっと見つめて5分もしたら、
腹立たしさがすっかり消えてしまった。
誰でも、ほんの暫く 三色すみれ を眺めていれば、
怒ってはいられなくなる。・・・” 【「エミリーはのぼる」 第2章】
本当に三色菫のあどけない笑顔は、天真爛漫と言うか・・眺めていますと、
こちらの心までパッと明るくなります。
花に癒されるって、こういう事を言うのでしょうね。
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ところで、先日来から読んでいました、夏樹静子著 『量刑』、
一昨日読了しました。さすがに面白く、最後まで堪能したものです。
それにしても、彼女の文体は品性に溢れています。
おまけに、推理小説と一言では片付けられないような、社会性に富んだ、
問題提起させてくれる、数多くの作品を世に送り出しています。
今回の作品が、いい例ですね。裁判官が 『量刑』 を決める事の難しさ・・。
本職の裁判官さえそうなのですから、素人の裁判員でしたなら・・。
~なんて。色々、考えさせられる小説です。
その他に・・。今、サッと思い付くものでは、『白愁のとき』 、
『家路の果て』 でしょうか。
『白愁のとき』 は、働き盛りを襲った、アルツハイマー病を描き、
『家路の果て』 では、折角求めたマイホームが欠陥住宅。
住宅ローンに喘(あえ)ぐ家族の悲劇を描いたものでした。
とは言え、最近の私は十八番(オハコ)の推理小説でさえ、
ほとんど手にした事などない始末。
と言うか・・怖いものに対して、敬遠気味だった事は事実です。
最近では、なぜか、のんびり・・癒し系ばかり。そして、最後はハッピーエンド。
そんな私が又々、取り出したのは同じ夏樹静子著 『クロイツェル・ソナタ』 です。
音大を目指し、バイオリンの練習に日々、励んでいた少女が拉致され・・。
かなり戦慄的な内容ですが、旧知の地名などが出て来て懐かしさもほんの少し・・。
これからどんな展開になるか楽しみです。