【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

映画 「ベンジャミン・バトン」~人生の旅路

2009-02-23 19:10:19 | 映画の香り
   昨夜の嵐? のような雨。
  それは起床時には治まりましたが、降っているのか、いないのか・・
  
   静かな雨が残っていました。起床時の居間の気温は、14℃。
  今日も、暖かい雨になりました。

   その雨も早い時間に上がりましたので、
  今日は映画 『ベンジャミン・バトン―数奇な人生―』 を
  観に出掛けて来ました。

   それも地元ではなく、中心部まで電車で。
  偶にはお洒落して都会の風にも当たりませんと・・。

   映画は、ブラッド・ピットとケイト・ブランシェット主演の話題作です。
  しかも80歳で生まれ、若返って行くという逆の発想での男の物語。
  勿論、予告編から興味津々の映画であった事は言うまでもありません。





   この映画のキャッチコピーである、
  「あなたは一瞬、一瞬を大切に生きていますか―?」
  「あなたは全ての出会いを胸に刻んでいますか―?」


   こんな風に問いかけられましたら、女性なら・・
  誰でも、胸をギュッと、掴(つか)まれてしまうのも、仕方ありませんね。

   物語は、ニューオーリンズを舞台に、1918年の第一次世界大戦終了時から
  21世紀に至るまでの、ベンジャミン(ブラッド・ピット)の誰とも違う人生の旅路を描きます。

   80歳で生まれたベンジャミン。
  普通の人々と同様に、彼にも時の流れを止める事は、出来ません。

   主人公、ベンジャミンが触れ合う人々や場所、愛する人との出会いと別れ、
  人生の喜び、死の悲しみ、そして時を超えて続くもの・・。

   ブラッド・ピットの淡々とした、感情を抑制した演技には好感が持てました。
  80歳で生まれ、0歳で死ぬ・・というあり得ない物語でしたが、妙にリアルで、
  違和感もなく、3時間という長編でありながら、最後まで画面に釘付けでした。

   誰にも訪れる老いと死。本当に考えさせられる映画でした。
  若返るのも悲哀がありますね。ある老人が話していました。

   「あなたは、これから人の死に、
  ずっと立ち会って行かなければいけないのですよ。」

  若返るという事は、そういう事なのですよね。

   「物事には、『永遠』 というものはない。」
  「物事を始めるには、いつ、いかなる時でも遅過ぎる事はない。」

   このような言葉が心に残ります。他にもあった気がするのですが・・。
  本当は、パンフレット求めたかったのです。でも、1部900円。

   せめて600円なら・・。この300円の差が大きいのです。
  もう少しお安くなりませんかしら・・?
  折角の映画が・・。夢のないお話になってしまいましたね。

   しかしながら、この映画は・・一瞬、この時、この出会い・・それらは全て、
  珠玉のものであるという事を、教えてくれたような気がします。