【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

早春便り~水仙の香り

2009-01-26 16:37:57 | 四季のスケッチ


   厳しい寒さが続きます。
  雪こそ降らないものの、
  今年一番の寒さを
  更新しているのではないでしょうか。

   昨夜は、ストーブ一つでは、
  なかなか部屋の温度が17度から
  上がらず、とうとうエアコンと共有。

   ただ私は、エアコンは苦手です。
  火がないと、なぜか落ち着けません。

   ですから絶対ストーブ派。
  なので・・ファンヒーターなども、
  とっくに物置行きです。
  
   尤も、ストーブの前から
  動けなくなってしまうのは、困りますけれど。

   今日も太陽は、おずおずとしか
  出て来てくれません。
  典型的な冬空です。

   そんな朝、庭の水仙が
  寒さに震えていました。昨日は
  そうでもありませんでしたのに・・。

   その様子が何だか哀れで、とうとう
  鋏(ハサミ)を入れてしまいました。

   これまで花を切る時は、いつも、
  何らかの心の逡巡がありましたが、
  今日こそは何の迷いもなく・・。

   「木々が眠りながらお話するのを聞いてごらんなさい。」 
  「きっと素敵な夢を見ているに違いないわ。」
        
                                        【「赤毛のアン」 第2章】

   アン だって、こんな風に言っていますものね。
  木だってお話しているのですから、きっとお花もそうですね。

   そうそう、肝心の水仙は・・。途端に生き生き!
  おまけに、そんなに沢山でもありませんのに、香りにクラッ!
  甘い香りに包まれています。外は、真冬の寒さですのに、一気に春の香りです。

   去年の 【パンジー】 もそうですが、こうして挿し花にする事によって、
  外では気付かない香りに気付かされる事って、ありますね。
  外の広い空間では、その芳香・・どうしても分散されてしまいますものね。
 
   ところで、この水仙。
  お正月の花としても、親しまれていますが、実際は早春の花だそうですね。

   尤も 『アンの世界』 では、5月から6月に登場します。
  その素晴らしさを、次のようにもアンは言っています。

   「まるで、この庭には月の光と日光を一緒にした、
  絨毯を敷き詰めてあるようだわ。・・・」
         【「アンの青春」 第13章】

   兎にも角にも、こうしていち早く咲いてくれ、お正月に活けられている、
  水仙を見ると、その健気な姿に、いじらしささえ覚えます。

   水仙は、英語では、「ダフォルディル」 と 「ナルシス」 という呼び名があるそうです。
  「ナルシス」 の呼び名は、どなたも神話の美少年で、ご存知ですね。

   「ダフォルディル」 とは、何もかも含めて一般に言う 「水仙」 の事で、
  「ナルシス」 は、その中の種類名との事。
  因みに 「日本水仙」 は、「ヒガンバナ科」 なのだそうですね。

   何の映画だったか忘れましたが、昔の映画で前述の 『アンの世界』 の、
  描写にあったような水仙の群生を見た事があります。そうそう、写真でも・・。
  でも、肉眼ではまだ・・。一度でいいから見てみたいものです。