【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

歴史に佇む時

2009-01-06 17:17:17 | 心の宝石箱




いかにも冬らしい、
こんな空で明けました。

この後すぐ今年最初のゴミ出し
だったのですが、既に北の空には、
何もありません。そして南の空にも。

あの雲、一体どこに・・? 
~なんて、思っていましたら・・。

今では又、ポカン、ポカン・・
と浮いています。
  
今度は、
どこからやって来たのでしょう・・?

今日も冬日和です。日中は、昨日以上の暖かさになりました。
そうそう、以前にも書き込みましたが、『アンの世界』 のある年の1月を・・。

   





1月 はこれまでの所、寒い灰色の日が続き、
時折、嵐が港を駆け回り、幽霊小路に雪を吹き寄せます。
けれど、昨夜は銀色の雪解けを見て、今日は太陽が輝きました。
あたしの楓の木立は、想像も出来ない輝かしさです。
ごくありふれたものでさえ、美しく見えました。
針金の垣根は一つ一つ、水晶のレースのようでした。”

             【「アンの幸福」 第2年目7.】

   




さて、音読しているため、結構長い事かかって読んでいる、
司馬遼太郎著 【世に棲む日々】
  
全3巻のうち、年末に2巻を読み終え、今3巻の半分位を、読み進んだ所です。
ここまで精読しますと、弛緩した私の頭にも・・さすがに、入ります。

時は、幕末の乱世。情況は、今の時代にも・・十分、通じるような・・。
例えば、吉田松陰が、「人々は、あまりにも太平の世の中に慣れてしまい、危機感がない・・」
云々(うんぬん)の件(くだり)。いつの時代も、同じなのですね。

ただ違うのは、あの頃の志士達には、自分の行う事に命を賭けていたという事です。
そこには、これっぽちも個の利益などなく、あるのはお国のため・・という信念と気概。

長州(山口県)下関の沖合に、彦島という小さな島があるのですが、
後に、後の総理大臣伊藤博文が、この場所を通った時、述懐している場面があります。

「この島も、一歩間違えれば、香港と同様の運命を辿っていた・・」 と。
どうやら高杉晋作のお陰で、その危機を逃れたようですね。

英国との外交交渉の巧みさには、驚かされます。それに反し今は・・。
~なんて、嘆いても詮方ない事ですね。それと同時に自分自身、
あまりにも日本史を知らない事に、今更ながら驚いています。思えば・・。

受験のために中学でも高校でも、この辺りは、ほとんど勉強していませんもの。
とは言え、史実に忠実とは言え、この本も小説です。
全部が全部、信じる訳ではありませんが、あまりにもの面白さに、今夢中です。