【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

幸せ色の匙加減

2009-01-20 16:56:56 | 趣味の器(壺)~その他


   真珠色の空から、
  これもおぼろに霞んだ太陽が・・。

   そう言えば・・今朝の “有明の
  (三日)月” も、いつの間にか、
  真南に移動し、これもおぼろに、
  顔を出していました。

   それにしても、
  いかにも寒そうな冬の空ですね。

   実際、起床時の気温は、
  昨日より1度低いだけなのですが、
  本当に寒く感じます。



   今日も、ストーブの上のやかんが時折、微かな音を立てています。
  長閑(のどか)で、穏やかな午下がり・・。

   アン風に言えば、“薔薇色の陽が射す冬の午後”でしたね。
  午後になって、薄~い水色の空が戻って来たのですが・・。
  でも、空の神様の・・光の匙加減は、なかなか思うようには行きません。

   “アンは・・・・・燃え盛る炎を眺めていた。
  楓の薪からは何百年も蓄えられた日光が、
  輝き出ているかのようだった。
   読んでいた本は、床の上に滑り落ち、
  半ば開いた唇に微笑を浮かべながらアンは夢見ていた。
   生き生きとした虹のような幻想の中から、
  煌めくスペインのお城が現れ、そこから素晴らしい、
  心を奪われるような冒険がアンに降りかかって来た ――”
 

   お部屋の中が程良く暖まり、心地良いリズムを伴った微かな振動音・・。
  気持ち良くて、つい、うとうと・・。私だって、そうですもの。

   この、うとうと・・とりわけ気持ちがいいのですよね。~という訳で・・。
  シャキッとするために、思い切り熱いほうじ茶を入れました。

   今日は、ともすれば、お日様が光を出し渋っていますので、
  私は、いつものように、いいえ、寧ろウキウキと蝋燭を取り出しました。
  オレンジの、幸せ色の灯りに会うために・・。

   蝋燭は、新品の物もいいけれど、溶け出した物や小さくなった物も、
  趣があって、素敵です。それに、ぼんやり写し出された陰翳にも、飽きる事がありません。

   蝋燭を灯している間は、その場を絶対に離れる事はしませんが、
  やはり火屋(ほや)が、あった方が安心ですね。
  硝子を通して見る焔も、それはそれで素敵ですから。

   ところでコップは、何焼か失念してしまいましたが、厚手の物です。
  雑貨屋さんで求めたものですが、少しエスニックな感じがしないでもありません。
  萩焼の一輪ざしには、庭から手折って来た水仙を・・。

   そうそう萩焼で思い出しましたが、例の『世に棲む日々』、
  昨夜、やっと読了しました。この本で、大ファンになった高杉晋作。
  命を賭(と)して闘い、奮闘したのですが・・。

   僅か28年の生涯。いえ、正確には27年と8ヶ月。
  疾風のように駆け抜けた人生でした。