朝起きて、まず最初の
ワクワクする事と言いましたら・・。
それは雨戸を開け、
カーテンを開ける瞬間です。
それは秘密の扉を開けるような・・。
でも今朝は・・。
早くも真珠色の空でした。
やはり、ちょっとがっかりした
気持ちは否めません。
空だって機嫌の良い日もあれば、
そうでない時もありますわよね。時には、涙を流したい時だって・・。
それにしても、いつ頃から降り出したのでしょう。
いつの間にか、霧のような雨が・・。冷たい雨になりました。
でも、いいのです。
こんな日は、パチパチ薪の燃える音を聞きながら、
暖炉の前で、「アガサ・クリスティー」 でも読みましょう。
いいえ、後、もう少しで読了の、『世に棲む日々』 を読まなければ。~なんて。
“・・・部屋は炉の火でぼんやり、照らされているだけで、
炉棚に匂っている薔薇の壺から仄かな香りが漂って来た。
風が出て来て、軒の周りを声を立てながら吹きまくり、
無数の嵐の精が入れてくれと叩いているように、
雪がサラッ、サラッと窓に当たった。”
偶々、私のブログ・・ “去年は一体、どんな事を書き込んでいるのかしら・・” と、
読み返してみたものです。相も変わらず、暖炉の事ばかり。進歩がありませんね。
残念ながら、こちらは雪ではなく、雨・・。
燃えているのも、薪ではなく灯油です。音もなく、静かに・・。
でも、お陰様で 「想像の余地」 だけは、たっぷりあります。
窓を締め切った室内は、↑ の状況に、良く似ています。
こうなると・・。いつものように蝋燭に火を灯し、お気に入りのカップに珈琲を淹れ・・。
そうそう、いつも夢のように素敵な写真をお撮りになる、
【KEN さん】 から頂いた、「魔法の林檎」 も忘れずに・・。
準備は整いました。誰にも邪魔されない、自分だけの空間に浸ります。
以前は、照明は明るければ・・なんて思っていた時期もありましたが、
ランプや蝋燭の柔らかい灯りに慣れて来ると、もう病みつきです。
光と影の微妙なコントラストや、焔のゆらめき・・。
光の加減によって、キラリ と、宝石のように輝くものや、
ボワ~ンとした、安らぎをもたらしてくれるもの・・。
普段はそうでなくても、思わぬ存在感を示してくれたり・・。
灯す度、新しい発見でワクワクしています。