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僕が1人のファンになる時

2011年01月23日 19時25分26秒 | エッセイ

堂本 光一氏の「F1グランプリトクシュウ」の連載に加筆・修正したもの。

光一氏のF1好きはファンの間で有名であるが、連載記事のほかにツインリンクもてぎにあるホンダコレクションホール、ブリジストン、アライ、プーマへの体験取材も掲載した本。

本書は光一氏がF1を好きになった理由、光一氏が考えるF1の魅力、好きなF1ドライバー、光一氏を惹きつけてやまないフェラーリ、光一氏のなかの「F1と日本」、光一氏の仕事とF1のほか体験取材が掲載されてゐるのであるが。

共感することが多かつた、一冊であつた。

特に「第二章 僕が考えるF1の魅力」「第三章 僕が好きなF1ドライバー」そして「第五章僕の中の『F1と日本』」は共感・同意見の部分があり、改めてさうだよね、さうだよね・・・と思ひました。

「セナとシューマッハーは特別な存在」(P62-69)も勿論、「シューマッハーのプロ意識に感銘」(P70-74) は全く同意見です。それから、「ライコネンの仕事観への共感」(P76-78)も同感です。ライコネンはクールで、マシントラブルでリタイヤしたときもチームを責めることは言はづ「これがレースなんだ」と淡々としてゐました。そこに人間的な格好よさを感ぢたものです。

逆に、知らなかつたことを知つて「嗚呼、さうなんだ」と思つたのは「第四章 僕を惹きつけてやまないフェラーリ」「第六章 僕の仕事とF1」。今まで舞台やコンサートを観てゐたが、嗚呼これでもふ少し光一様を彼が望む角度で見られるかな?と思つた。2月にEndless Shock に行くのでそのときに少しでも光一様が望む角度で観るやうにゐたします。

「なぜ日本人はF1で勝てないのか」(P122-)ですが、一部共感と感ぢてゐたのは日本国内に留まつたままであると、交渉ベタなのと同ぢで自己主張が弱いところがあります。ヨーロッパの人など、昔から陸続きで違ふ民族と交渉をしてゐますので、自己主張が強いし交渉(かけひき)が大変上手い。これは感心させられたのと同時に、「なんか遠慮してるな・・・」と思はづにゐられないところが今までのレエスで多々あつた。

しかし、昨年の小林可夢偉選手はそんなことを吹き飛ばす走りと自己主張があつた。なので、期待してをります。堂本氏が記述されてゐるやうに、佐藤琢磨氏も走り(自己主張)がよかつた・・・ F1から離れたのは残念だつた。

堂本氏が記述されてゐるやうに、「なぜ日本ではF1がメジャースポーツにならないのか?」は個人的意見ではマスゴミだと思ひます。御存知か知りませんが、F1レエスを放送してゐるのは地上波はフジテレビが独占であり、しかも深夜放送です。これでは普及しないのも無理はありません。サツカアなどのやうに各テレビ局が順繰りに放送・番宣しないことは一つの大きな要因だと思ひます。夕方のおにゅーすなどでもF1レエスが日本(鈴鹿)で開催されることを放送するのはフジテレビだけです。これではF1を知らない人は多いと思ひます。

堂本氏が「世界最高峰の舞台で日本人選手や日本のメーカーがすごく頑張つているのに、なぜ日本の人たちはもつとサポートをしないのか?それがすごく残念ですし、不思議です」(P116)と記述されてゐますが、マスゴミが一社独占などとやつてゐるから他のマスゴミが宣伝も貢献を報道もしないのです、と思ひます。(トヨタなど参戦したときには会社を揚げてであらう、観客席が「トヨタ」の地帯が多々ありました)

鈴鹿に10年かけて通つたあたくしとしては、「僕の愛する鈴鹿」(P125)の鈴鹿サーキットのコーナーに関する記述に関しても同意見です。約1時間半かけて、徒歩で一周したことがありますが、それゆえコースのアツプダウン、コーナー、シケイン等々面白さが凝縮されたサーキットだと思ひます。

それから、知らなかつた「フェラーリ特有のドライビング」(p101)  渋滞で半クラツチになるとクラツチが熱を持つて警告音が鳴るので、前の車とスペースを空けてからビューンと加速して半クラツチの状態を解除する必要がある・・・とは!! 

一度、公道でみて「何カッコつけてんだ」と思ひました、光一様がお書きになつてゐるとおりのことを思つてをりました・・・・ごめんなさい  理由がわかりましたので、今後フェラーリが急加速を地道にやつてゐるのを見たら、「半クラツチを解除してゐるのだな」と思ふやうにゐたします。 

昨年など、ほとんどF1を観なくなつてしまつてゐたけど(セナやシューマッハーの走りをする人がゐないこと、シューマッハーも復帰したけど「不調」でテレビに映らないことが原因)、しかしシューマッハーに関しては堂本氏が記述してゐるやうに「近いうちに僕たちをふたたび驚かせるようなドライビングを見せてくれると思っています」(P74)とシイズン後半に思つたし、この3月の開幕戦からまた観やうといふ気になりました・・・

どんな姿も似合ふ堂本氏であるが、レーシングスーツはことさらであった。。。。



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