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スギハラ・ダラー

2010年07月07日 09時50分36秒 | 小説
 
手嶋 龍一氏の作品。
 
手嶋氏は、NHK元ワシントン支局長といふご経験を生かされた著書をいくつかお書きに
なつてをりますが、本書もその特徴をよく表してをり、面白いです。
 
本書は、第二次大戦中に迫害されたユダヤ人の家族とその家族に出会つた日本人の
その後を描いていきます。その過程で「スギハラ・ダラー」といふ本書の題名の意味が明らかになります。
 
しかし
手嶋氏のご経歴等を踏まえて読むと、本書がフィクションなのかノンフィクションなのかと
考えながら読む物語進行で退屈しません。
為替の変動、先物取引や株価の動向が実際、本書にあるやうなことと関連してゐるのだらうな、知らなかつたな~と感心しながら読みました。
 
世界には、知らないことがたくさんあるな・・・・