第516夜 抱腹絶倒話

2008-04-21 21:45:40 | その他
2008.4.21(月)

以前R子さんから、嘗て抱腹絶倒だった話を書いてくださいという依頼があったが、私の場合なかなか直ぐにはリクエストに応じられない。それにそういう話ってのは時間が経ってから書いても面白くないし、その場の雰囲気や臨場感なんてものは私の文章力では表現するのが無理だからである。自分では笑えても他人にとっては全く笑えない話ってのも多い。

敢えて私が今も思い出せる抱腹絶倒話を書くとすれば、それは私が社会人になって間も無くの頃の話。もう四半世紀も前の話である。

嘗ての先輩同僚だったGさんがある日曜日の朝、私を迎えに来られた。それは同僚Fさんの結婚式の披露宴に招待されていたからであるが、その日の朝は私はまだ寝ていたのである。Gさんが迎えに来られたと母が私を起こしに来たので、私はパジャマのまま出て「何事ですか?」と聞いた。Gさんはパリッとした礼服に身を固め「あれっ?よっちゃん、呼ばれていないの?」と言われる。寝ぼけた頭がこの状態を理解出来ないので「何にですか?」と思わず聞き返した。「今日はF君の結婚披露宴じゃろう」とGさんが言われるので、「あっ、そうですか・・・、ええ、私は生憎と・・・」と言葉を濁すや、それまで眠っていた私の頭が急速に回転を始め、眠気は吹っ飛び、可笑しさを堪えるのに気が狂いそうになるのをどうにか我慢した。

Fさんの結婚披露宴は来週の日曜日だったのである。勿論私も招待されていたのだが、折角のGさんのホームランを不意にしてはならないと思い、咄嗟に私は招待されていないことにしたのだ。礼服に身を固められたGさんがその後どういう結末を迎えられたかは想像に難くない。その直後、この逆転満塁大ホームランを私が1人締めにするのは忍びなく、A先輩に報告したのは言うまでもない。

そのGさんであるが、私のこのブログを時々読んでくださっているらしい。この記事が彼の目に留まるかどうかは解らないが、もう時効ですから良いですよね。でも私はこの記事を書きながらも、当時のことが思い出されて1人でくすくす笑っています。他人には可笑しくも無いこんな痴話話が当事者にとっては忘れられないくらい可笑しいものなのです。

今日の暦
・民放の日、1968年(S43)日本民間放送連盟が放送広告の日として制定。1993年(H3)民放の日に改称。

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コメント (2)
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