千一夜第3章第156夜 最近の読書18

2019-03-31 11:34:19 | 読書

2019.03.31(日)

今日は釣友Sと釣行予定だったが、昨夜から台風並みの風が吹いており、今朝もまだ強風だったため早々と中止にした。今朝と言っても未明の4時28分のことである。この時間に電話で叩き起こされる訳であるが、もう少し状況経過を見守って決定しても良かった気がする。お蔭で今日は1日暇になったので、メダカの箱池の掃除に集中することにした。4月中旬頃からメダカも産卵するので丁度良い。

明日は11時30分に、5月1日の新天皇即位に伴う政府による新元号の発表もある。今日現在、新元号は解らないので、実質今日が平成最後のブログ記事アップということになろう。

今日は最近読んだ本の寸評、記載するのは今回で18回目、評価を付けるのも気が引けるが、最も面白く読んだものは☆5つである。

 

2月24日の光市の冠梅園、梅も満開、人出も凄かった。駐車場が一杯で入れなかった人も多かったようだ。

『マスカレード・ホテル』 東野圭吾著 集英社文庫 評価☆☆☆☆☆ ’19年2月14日読了
寸評:直木賞を始めとして各賞総なめの感がある著者、東野圭吾の著書に外れは無い。本書は、都内で起きた不可解な連続殺人事件を追って、主人公格の若き刑事がホテルマンに化けて潜入捜査に就く。容疑者もターゲットも不明であるが、次の犯行場所が都内の一流ホテルで行われるということのみ判明しているからだ。主人公の女性フロントクラークの教育を受け、次から次へと怪しげな客たちが訪れるのに対応していく。やがて2人は事件の真相に辿り着くが、私は大まかにではあるが、いち早く事件のトリックに気付いた。それは、容疑者が複数人居るということだ。容疑者たちは連続殺人に見られるよう工夫しているが、決して連続殺人では無かったということだ。著者の作品では最後のどんでん返しが魅力だが、今回は私の予想がほぼ当たった。

『御宿かわせみ』 平岩弓枝著 文春文庫 評価☆☆☆ ’19年2月19日読了
寸評:古本屋で購入したのだからあまり文句も言えないが、本のカバーと中身が違っていた。と言っても”かわせみ”の「新」シリーズを買ったつもりが中身は「旧」のものだった。初めて読むのだから「新」も「旧」も解らなかったが、現在2冊目を読み始めて気付いた次第。2冊目は間違いなく「新」シリーズのものである。本屋もいい加減なものである。こうなったら旧シリーズから読もうかと思い直す。最初に読んだ「獅子の座」が面白かったので、続いて他の著書を読もうと思ったのだが、本書は私には今一だった。内容は町奉行所与力の次男坊神林東吾が、幼馴染の宿屋かわせみの女将るいと深い仲になり、宿で起こる様々な事件に絡み真相を明かしていくというもの。

『新・御宿かわせみ2 華族夫人の忘れもの』 平岩弓枝著 文春文庫 評価☆☆☆ ’19年2月21日読了
寸評:前回読んだ本は旧シリーズの最初の本だったが、今回は新シリーズの2話目である。登場人物も世代交代し、時代背景も江戸から明治へと移っていた。主人公も神林東吾の息子麻太郎に代わり、取り巻きたちの顔ぶれも半数くらい変わった。麻太郎は医者であり、身辺で起こる様々な事件に巻き込まれ、絡み、かわせみでも前編同様に様々な事件が勃発し解決へと導く。麻太郎の父東吾は、幕末は軍艦操練所に勤め、幕府の洋式帆船などに乗船していた。その父は榎本武揚の要請を受け幕府艦隊を函館に向け、官軍幕軍との戦いの中、行方不明となっている。本シリーズはひょっとすると父親探しの面もあるのかと思う。う~ん、このシリーズ、何処から読んでいくか、それとももうお終いにするか。

冠梅園で梅まつりの期間中のみ発売される、梅大福「梅の里」、期間中1日平均4000個売れるとのことだ。大福の中に梅がまるまる1個入っていて美味であるが、出来れば梅の種を除いて欲しいという意見もある。私は種がある方が味わい深いと思う。年寄りは餅を喉に詰まらせないようにしなければならない。

『こんなに面白かった「百人一首」』 吉海直人監修 PHP文庫 評価☆☆☆☆ ’19年2月26日読了
寸評:百人一首というと高校の頃だったか、全部覚えろというのがあったけど覚えられなかった。と言うより、端から覚える気が無かった。同僚の女性に聞いてみると、1人は高校(私と同じ高校)時代に全部覚えたというが、還暦近い今では殆ど忘れている。もう一人は、小学校の時に覚えろと言われて全部覚えたという。こちらはまだ二十歳なので、我々よりは記憶が新しい。百人一首は天智天皇の時代から鎌倉初期までの歌人百人の秀歌が収められた歌集で、今から800年くらい前に藤原定家によって編纂された。百人一首の最大のテーマは恋である。恋愛には今も昔も変わらぬ人間の機微があり、それが時代を越えて現代人の心に共鳴するのであろう。親子3代で選ばれている歌もあるし、圧倒的に多いのが秋の歌である。解説を読むと圧倒的に多い技巧が、枕詞を用いるものと1つの言葉に2つ以上の意味を持たせる掛詞を用いる技法である。他には本歌取り、倒置法、体言止め、句切れなど多くの技法がある。

『華麗なる一族』(上)・(中)・(下) 山崎豊子著 新潮文庫 評価☆☆☆☆☆ ’19年3月15日読了
寸評:寸評:神戸の地方財閥である名門万俵家が日本の財閥にのし上がろうとする大河ドラマである。1970年3月~72年10月まで週刊新潮に連載されたものであり、映画化、TVドラマ化もされている。万俵家の総帥である大介は都銀である阪神BK頭取、関連企業に阪神特殊鋼などの企業グループがあり一大コンチェルン、今日で言うところのファイナンシャル・グループを築いている。その傘下企業の阪神特殊鋼は大介の長男鉄平が実質経営しているが、祖父似の鉄平(父は長男の出生に懐疑的である)は事業意欲旺盛で高炉建設という大設備事業に取り組む。しかし父が経営するメインの阪神BKは融資に消極的で策を弄し、トリックに引っ掛け大同BKにメインを移行する。特殊鋼不況と設備の爆発事故をきっかけに物語は大きく展開する。万俵大介は子供たちを大蔵大臣や官僚との閨閥作りに利用し、阪神特殊鋼を破綻させ、遂には大介の念願である都銀上位の大同BKを吸収合併(建前は対等合併)する。悪は栄え善は滅ぶの構図である。しかし長男は自殺しそこから華麗なる一族の崩壊が急速に始まるが、物語では予兆を示しているがその最終顛末はない。
ここで現実に話を戻すと、実際の都銀の最初の合併は、私の手元の資料によると1973年の神戸BKと太陽BKが合併し太陽神戸BK設立である。金融自由化が進み海外の大手BKに対抗するにはBKのメガ化は必須であり、恐らく水面下では各都銀の首脳による駆け引きがあったであろうが、この小説はその大合併成立の3年前から執筆されているところに注目したい。著者は当時の三菱BKの頭取に度々取材したようだが、それは的確な取材であったことが窺われる。この小説はBKの聖域に切り込む挑戦的な金融小説のはしりでもあろう。

『歴史の意外な結末』 日本博学倶楽部著 PHP文庫 評価☆☆☆ ’19年3月19日読了
寸評:教科書や歴史書などで読んで誰もが知っている歴史的事件の数々、しかしそれはそれに関わった人物の断片的な経歴に過ぎないことが多く、本書はその事件や人物の「その後」を辿っている。そこには意外な展開、意外な人生ドラマが隠されていることが少なくない。知っているようで知らない意外なその後、波乱万丈の人生を送った人物のその後、歴史を動かした女性たちのその後、世の中を賑わせたその後、作家・芸術家・あの天才たちのその後、何とも信じがたい驚きのその後、世界史の裏に隠された知られざるその後、などへえ~と驚きのその後が書かれている。

2月21日に発行された平成天皇御在位30年の記念硬貨。24日には記念式典もあり、自宅には国旗掲揚(新調しました)もした。

『解体新書たあへるあなとみあ』 群ようこ著 新潮文庫 評価☆☆☆☆ ’19年3月20日読了
寸評:著者の初対談集か。小説新潮に連載された10人分の対談が文庫化されている。但し20年も前の対談集で、20年前には私が知らない対談相手が殆どである。勿論、20年後の今日では皆著名人である。恋愛、老い、お金、男、恐怖、創作、からだ、趣味、子供、仕事などをテーマにしている。著者の本はあまり読んでないので良く解からないが、もっともっと対談してテーマ別に対談集が出るといいなと思う。吉行、阿川を目指せ。著者は性格的には作家に向いているようだ。

『ハレー彗星の科学』 的川泰宣著 新潮文庫 評価☆☆☆☆☆ ’19年3月25日読了
寸評:この本は1986年2月5日の近日点、地球へのハレー彗星大接近を前に、世界的な観測や宇宙開発のスペシャリスト達の国際連携プレーの過程を描いた実録である。本書は1984年発行なので、その体制が整ったところまでが記載されている。私が小学生の頃は宇宙や星、そしてSF物の雑誌を読むと心躍ったものだ。それはあくまで夢物語に類するものだったが、今や宇宙ステーションまでが現実となっている。今から15年くらい前に私は大きな天体望遠鏡を譲り受けた(当時数十万円の代物)が、実際に星を見るまでにはかなりの準備を要するものだった。望遠鏡を外気温に慣らすだけでも相当な時間を要した。そのため実際に覗いて観たのは数えるほどしか無い。私には宝の持ち腐れなので、その後学校へ寄付した。話が逸れたが、本書はアリストテレス、プトレマイオスの天動説から16世紀中頃のコペルニクスの地動説、更にはティコ、ケプラー、ガリレオ、ニュートン、そしてハレー、ヘベリウスと続く天体やハレー彗星観測の過程も詳述されており非常に面白い。

『銀行裏総務』(上)・(下) 山田智彦著 講談社文庫 評価☆☆☆☆☆ ’19年3月28日読了
寸評:本書は金融小説ではあるものの推理小説の面白みもある。銀行の総務部の中で、表面切って処理できない各種の事件、事故を裏で上手に処理するポストの人を描く。銀行の特殊な部分の仕事をしている有能な人物の記録である。こうした人物は各銀行、証券会社その他に必ず1~2名居て、不幸にも毎日仕事に忙殺されているのだ。銀行内部ではまともな金融マンでも銀行員でもないが、相当な資金も自由に出来るし、頭取以下の役員の恥部まで握っていることも多く、待遇面では処理屋として優遇されている。しなやかでありしたたかな人物でなければ務まらない。これらの巨大組織の内部は良く解からないものだが、著者は永年大銀行の役員も務めていたので詳しい。この当時、著者は銀行員と作家の二足のわらじを上手くこなし、数回も芥川賞候補にあがっている。約22年前の小説だが今も決して色褪せていない。著者の本は今回初めて読んだ。


3月12日に発行された’20年東京オリンピックの記念切手(左はリーフレット、右上が記念切手、右下は台紙)。

【3月31日過去の釣行記録】
・2007年第2埠頭東側、06:15~13:15、中潮、釣果=カレイ7
・2012年櫛ヶ浜港旧防波堤、19:00~22:00、長潮、釣果=メバル15
・2013年櫛ヶ浜港新防波堤、18:40~19:40、中潮、釣果=メバル2・タナゴ1
・2018年今津川河口東側、06:10~12:10、大潮、釣果=カレイ2・ハゼ2

【この日の釣り情報】
・2006年第1埠頭東側、21:30~23:30、中潮、釣果=メバル1

【旧暦2月25日釣行記録】
・1999年04月11日、奈切大気暴露試験場前、11:00~15:00、長潮、釣果=カレイ2・キス1
・2007年04月12日、第2埠頭東側、05:10~09:00、長潮、釣果=カレイ3・キス1・アイナメ1
・2009年03月21日、第2埠頭東側、06:50~13:00、長潮、釣果=カレイ4・アイナメ1・ナマコ1
・2012年03月17日、日石前岸壁、13:40~15:20、長潮、釣果=ボウズ
・2012年03月17日、あさごくら湾岸壁、15:50~16:50、長潮、釣果=ボウズ

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千一夜第3章第155夜 今津川 とほほほほ 小さいの1枚

2019-03-24 18:45:33 | サーフ

2019.3.24(日)

本当なら昨日の釣行予定だったのだが、昨日は私の孫の3歳の誕生日で忙しくした。釣友Sも昨日の方が良かったようだが、こればかりは致し方なし。今朝は集合せずそれぞれ下松、光から別々に出発、現地8時30分集合予定としたが、Sは8時過ぎには着いていたようで、私が着いた8時45分には竿を出し終わっていた。何時もは釣り人も少ないこの長い防波堤だが、今日は先端に1組、先端から少し手前に1組、我々の左隣に1人と、計3か所から既に竿を出していた。この釣り場では満潮前後4時間が良いと聞いていたので、我々の竿出しもその時間帯になるのだが・・・。Sが着いた時にはもう竿を出していたとのことだ。因みに、この堤防に一番多くの釣り人が居たのは、早朝の釣りTV番組でここを紹介した翌日とのことである。その日はこの堤防に50人程度の釣り人が並んだと地元の釣り人が言っていた。その地元の釣り人は普段は上関に行くそうである。

旧暦:2月18日
場所:今津川河口
時間:09:00~14:50
天候:曇り時々晴れ
風 :東弱風
月齢:17.5
潮   :中潮 岩国港 満潮11:41潮位335cm 干潮05:39潮位40cm
狙い目:カレイ
釣り方:サーフ
餌   :アオムシ・ホンムシ
釣果:木っ端ガレイ1
釣友S=カレイボウズ・フグ1R

遅まきながら竿を出した私、6本の竿を出し終わった直後に最初の竿を引いてみると、カレイの翻る抵抗を感じる。小さい感触だったが、リールを巻き上げても大して抵抗は無い。揚げてみるとやはり小さなマコガレイだった。まっ、これでもボウズ逃れの1枚である。ここでは大体これが私とSの何時ものパターンである。私が先行逃げ切りと行きたいところだが、Sは最後に逆転満塁ホームランを打つことがたまにある。昨年、40cm級マコガレイをここで3回も揚げられて逆転を期している。今日も逆転の大ガレイが釣れたら釣れたで良かったのだが・・・。

今日のSは何度も防波堤下に降りていた。潮が満ちて来ると下の敷石も波に隠れるのだが、満ちる前には巻き上げた仕掛けを敷石に引っ掛けることが良くある。まあ良い運動になって良いのだが、下に降りるのに結構遠回りしなくてはならないので私にはきつい。幸い私は今日は1度も降りなくて済んだ。

昨夜Sは今日の釣行で、40cm級マコガレイをゲットすることは間違いないと心躍らせて来たようだが現実は厳しいのである。終盤に今日初めてのアタリを見たが、魚が根に入り巻き上げることが出来ず、納竿時まで放っておくことにした。放っておくと魚が根から出て来る可能性があるからだ。その甲斐あってか、納竿時に防波堤に上がり竿をグイグイ引くと魚が出て来た。カレイだと良かったが、最初のアタリの時に明らかに竿先の揺れがカレイでは無くフグ、揚げてみると案の定フグだった。納竿時のこの1尾がSの今日唯一の生体反応のある魚だった。完璧なボウズでなくて良かった、良かった。

今日は何時に無く釣り人が多かったが、他の釣り人の釣果は解らない。しかし予想だが、みんなボウズだったんじゃないかと思う。我々の左手でやっていた広島ナンバーの釣り人も揚げた気配は無かった。先月揚がっているのだから、幾分水温も高くなっているであろう今月はボウズ予想は無かった。桜もそろそろと言う時季だけに予想外である。2人で12本もの竿を出してこのざまである。厳しいなあ。この釣り場では5月初旬頃までは釣れるので、まあ、これに懲りずに今シーズン、あと2~3回は来てみたい。

地元岩国の釣友KGが孫を連れて釣行を見に来たが、今度は竿を持って来たら良い。

【3月24日過去の釣行記録】
・2001年第2埠頭南端、13:30~15:00、大潮、釣果=ボウズ(釣りの最中の14:38にM6.4震度5の地震が発生、埠頭も大きく揺れる。津波が心配だし家の方も心配になり直ぐに納竿して帰る)
・2018年徳山築港、06:25~11:00、小潮、釣果=カレイ2・32cmアイナメ1・40cmセイゴ1・大ナマコ1

【この日の釣り情報】
・2013年新日鉄波止場、05:00~15:00、中潮、釣果=28cmカレイ1

【旧暦2月18日釣行記録】
・1999年04月04日、末武川河口、昼干潮時、中潮、釣果=アサリ大漁
・2007年05月04日、笠戸大城下、19:30~01:30、中潮、釣果=メバル25
・2009年03月14日、徳山築港、07:00~08:55、中潮、釣果=ハゼ1
・2009年03月14日、大島居森守海岸、09:20~11:30、中潮、釣果=アイナメ3
・2012年03月10日、洲鼻港防波堤、07:30~09:00、中潮、釣果=ボウズ
・2012年03月10日、日石前岸壁、09:20~12:30、中潮、釣果=カレイ3・34cmアイナメ1・ナマコ1
・2016年03月26日、徳山築港、06:15~11:45、中潮、釣果=木っ端ガレイ7・キス4

 

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千一夜第3章第154夜 魅惑の若潮

2019-03-17 22:53:04 | サーフ

2019.3.17(日)

今朝は早起き出来、早朝6時前には釣り場に到着していた。家を出る時から小雨模様だったので、釣具屋では餌を控えめに購入。この釣り場は水捌けが非常に悪く、少しの雨でも水が溜まる。竿を置く場所は一段高くなっており、溜まり水が無いので何とか出来る。早朝は曇っており朝まずめの時間は良く解からなかったが、6時を目途にサーフ開始した。小雨がポツポツ落ちるので、6本の竿出しが終わると車に退避した。

旧暦:2月11日
場所:徳山築港
時間:06:00~10:30
天候:小雨のち曇りのち晴れ
風 :西弱風のち強風
月齢:10.5
潮   :若潮 満潮06:16潮位256cm 干潮12:27潮位130cm
狙い目:カレイ
釣り方:サーフ
餌   :アオムシ・ホンムシ
釣果:27cmカレイ1・木っ端ガレイ3・35cmアイナメ1・ハゼ1・テナガダコ2

竿出し途中の6時11分、遠投したばかりの竿のラインを張ろうと竿を引くと早くも重い。投げ入れたばかりだったので、仕掛けが落ちた海底で早くも根掛かりか、或いはゴミでも拾ったかと思ったが、リールを巻くと何とか寄って来る。そのまま巻き上げると、手前20mくらいで浮いてきてタコだと解った。マダコなら言うことはないのだが、テナガダコだった。数年前はこれも良く釣れていたタコだが、久し振りに揚げた。

7時15分にも同じくテナガダコだった。餌を付け替えた竿を遠投するや、これも直ぐに重くなったのでもしやと思ったが、案の定だった。最初のよりちょっと小振りだった。やはりゴミを引っ張ってくるような重さだった。2杯揚がればタコ焼き、酢の物、唐揚げなどいろいろできる。今まで釣れなかったものが急に2杯揚がるとなると、テナガダコのシーズンということになろう。

7時45分、遠投していた竿は15分置きくらいに徐々に引いて来ているので、喰い付いたポイントは良く解からないが、割合手前の方でカレイのアタリを見る。竿を引いた瞬間にカレイが翻る感触が手に伝わる。リールを巻き上げる途中で、下に下に潜ろうとする力が結構強かったので、30cmクラスかなと思ったが27cmしか無かった。本日のボウズ逃れの1枚である。

8時15分には、岸壁から真下に降ろしていた竿が激しく揺れる。アイナメだろうと予想したが、果たして35cmのアイナメだった。35cmクラスは久し振りである。ここでは30cmクラスは良く釣れていたが、過去最高が多分33cmだったように思うので記録更新となる。2週間前の若潮でここで揚げ損なったアイナメも30cmクラスである。ひょっとすると舞い戻ったのかな。

この後、8時20分にハゼ、9時55分に木っ端ガレイ、10時15分にも木っ端、納竿時の10時25分にもやはり木っ端ガレイが釣れた。

9時頃からは西風が強くなり、竿立てに立て掛けている竿でさえも強風で落ちそうになる。餌も残り少なくなってきたので10時30分に納竿する。カレイの釣果としては不満であるが、タコが2杯、アイナメも大きかったのでまずまずである。2週間前の若潮の時もカレイ爆釣だったし、今日の若潮もまずまずの釣果だったし、若潮釣行は面白い。

今朝はがまかつ主催の釣り大会がこの釣り場左手の海浜公園内に本部を置き開催されていたが、大会にエントリーしている釣り人等を渡船で送り出した世話人が、今日は沖は大時化で釣りになるかどうか解かりませんと言う。納竿時の強風のことを思うと風裏に入っていないと、とてもじゃないが釣りにはならないだろうと思う。昼頃釣り人達が帰って来るとのことで、私も表彰式まで粘ろうかと思ったが持たなかった。大会の魚種を聞かなかったが、恐らくチヌかクロだろうと思う。毎度のことだがトンビは良く知っていて、私の納竿時には公園上空や資材置き場に数百羽も集まっていた。何故って、大会にエントリーしている釣り人達は検寸が終わると、殆ど釣った魚をリリースするからである。元気良く泳いで逃げられる魚は僅かであり、殆どが弱って死亡寸前の魚が多いので、これをトンビが餌に狙うのである。一度その現場を見たことがあるが、それはそれは壮絶なものである。

【3月17日過去の釣行記録】
・2007年第2埠頭東側、06:30~16:40、中潮、釣果=カレイ9・アイナメ3・キス2
・2012年日石前岸壁、13:40~15:20、長潮、釣果=ボウズ
・2012年あさごくら湾岸壁、15:50~16:50、長潮、釣果=ボウズ
・2018年今津川河口東側、06:45~12:30、大潮、釣果=カレイ2、釣友S=40cmカレイ1、釣友KG=カレイ2

【この日の釣り情報】
・2007年華西防波堤、18:30~23:00、中潮、釣果=メバル9

【旧暦2月11日釣行記録】
・2005年03月20日、奈切大気暴露試験場前、09:00~15:00、若潮、釣果=メゴチ1R・ナマコ1R
・2009年03月07日、笠戸本浦港、06:40~11:40、若潮、釣果=カレイ3・ナマコ3

 

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千一夜第3章第153夜 カレイも三寒四温?

2019-03-09 16:29:25 | サーフ

2019.3.9(土)

今朝も寝坊である。釣り場に着いた時には朝まずめはとっくに終わり、陽はかなり高く上がっていた。釣り場に着くと直ぐに竿の準備をしたが、あけぼの丸がエンジンをアイドリングしていたので、何時頃出港するのか聞くと7時20分予定とのこと。まだ小1時間あるので、あけぼの丸の舳先をかすめて遠投した。写真のあけぼの丸はほぼ予定通りの7時25分に出港して行った。

旧暦:2月3日
場所:徳山築港
時間:06:37~11:30
天候:晴れ
風 :北弱風のち東風
月齢:2.5
潮   :中潮 満潮10:23潮位289cm 干潮04:11潮位31cm
狙い目:カレイ
釣り方:サーフ
餌   :アオムシ・ホンムシ
釣果:木っ端ガレイ3・メゴチ2R

今日は釣果的には不満だった。先週があまりにも良かったせいもあるが、今日は先週と打って変わって地味な釣りになった。7時10分に今日最初のアタリを見る。竿を引いても軽いのでそのまま置いておいたら、また竿先が揺れる。カレイのアタリで無いことは解ったが、揚げてみると結構立派なメゴチである。写真のメゴチは10時3分に釣れた2尾目のものだが、最初のも同サイズである。しかし2尾ともリリースした。

8時20分頃、私のブログの読者だと言う人が来られた。コメントも2回くらいしていると言われるが、誰というのは解らない。ブログを立ち上げて10年を超えているので、コメント数だけでも数千通に及ぶ。それにしても有り難いことである。その人は、光市方面でシロギス釣りをメインにやっているとのこと。今度ここで一緒させてくださいと言われたが、当方も異存はありません。是非一緒にやりましょう。とは言っても、昔はここでもキスが沢山釣れていたのですが、ここ数年、あまり釣れなくなりました。まあこれも年によって裏表があるのかも知れませんが。

9時5分に今日最初のカレイ、木っ端だがヒトデを拾いに来られた老人がリリースするのなら欲しいと言われるので進呈した。ヒトデは畑の肥やしにするそうだ。この釣り場には私の3週間分のヒトデが山に盛ってあったので、それをごっそり全部袋に入れて持ち帰られた。良い野菜が採れると良いが。この頃から北風が東風に変わり少し強くなってきた。10時7分にも同サイズの木っ端ガレイが釣れる。

10時15分頃、夫婦と思われる男女の釣り人が来た。来たと言うよりも、岸壁に沿って落とし込みでチヌを探っているのだ。男性が言うには先週は爆釣だったとのことで、私もカレイが爆釣だったので、どの魚も釣り頃だったようだ。先週は若潮だったが、カレイだけでなくチヌにも潮が合ったのだ。今日は全く駄目ですねと言うと、男性も同じく全く釣れないとぼやく。少し話しただけだが、釣れる時は皆一緒だということか。

小鳥が餌の端切れを啄ばみに来る。車中より撮影したが、眼が合っても逃げない。

満潮から1時間経過の11時20分頃から順次納竿していく。仕舞う3本目の竿だったか、最後っ屁の木っ端ガレイが釣れる。一応、数だけなら3枚目である。しかしカレイも釣れたり釣れなかったりで、まるで三寒四温のようだ。例年なら、花見ガレイが釣れ出したら1か月程度は続くものだが、先週が特別だったのだろう。まあ、何れにしても花見ガレイの時季はそう遠くではない。

【3月9日過去の釣行記録】
・1997年末武川河口、00:30~03:30、大潮、潮干狩り=アサリ少々
・2014年第2埠頭東側、16:30~18:30、小潮、釣果=ボウズ

【この日の釣り情報】
・2007年華西防波堤先端、夜、中潮、釣果=メバル5

【旧暦2月3日釣行記録】
・2005年03月12日、小踏日新製鋼波止場、09:30~11:00、中潮、釣果=ボウズ
・2007年03月21日、第2埠頭東側、06:15~17:40、中潮、釣果=カレイ6・アイナメ1・ハゼ1
・2008年03月10日、櫛ヶ浜港防波堤、19:45~21:40、中潮、釣果=メバル2

 

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千一夜第3章第152夜 カレイ怒涛の11枚及び分析

2019-03-02 18:29:38 | サーフ

2019.3.2(土)

今朝も少々寝坊し朝まずめギリギリとなった。竿を全部(6本)出し終わった頃、陽が完全に出て朝まずめは終了した。カレイ釣りは朝まずめ開始頃から9時までの、この時間帯が一番期待できる。朝方は餌取も多く結構忙しいし、釣り人も一番元気な時間帯でもある。

旧暦:1月26日
場所:徳山築港
時間:06:20~14:50
天候:曇り
風 :東弱風
月齢:25.2
潮   :若潮 満潮07:11潮位243cm 干潮13:14潮位134cm
狙い目:カレイ
釣り方:サーフ
餌   :アオムシ・ホンムシ
釣果:30~34cmカレイ5・30cm未満カレイ6・20cm未満カレイ3R・ハゼ3R・メゴチ3R(R=リリース)

7時15分、アタリは見ていないが竿を引くと重い。ただ重いだけで生体反応は無くヒトデかと思ったが、リールを巻き戻しても錘が浮き上がらない。手前まで引いてきてやっと下に潜る反応が伝わって来てカレイだと解る。カレイも30cmを越えると下に潜る力がかなり強く、この時バラス可能性があるので慎重に揚げなければならない。揚げてみると31cmの良型だった。先ずはボウズ逃れの1枚である。

7時45分には20cmの木っ端ガレイが揚がる。そして8時8分、この釣り場では久し振りの34cmのマコガレイをゲット。今の時季は子持ちガレイで身の厚みもあり、重量が結構あるので、このサイズになるとタモで掬うのが正解であるが、海面から2m程度の岸壁から一気に引き揚げた。これは真似をしない方が良いです。ハリスが切れる危険性と針がカレイの口から抜け出る可能性が大であるためです。私としてはもうこの時点で帰っても良い気分である。
訂正とお詫び:子持ちガレイは間違いでした。肩の部分に卵を持ちますが、揚げたカレイの肩の部分がかなり膨らんでいるものもあり、子持ちと書きましたが、調理人の家人に確認すると、確かに膨らんではいたが子を降ろした後のようで、内臓のようなドロドロしたものが出たようです。自分で調理しないから解りませんでした。

8時43分には今日初めてのアタリを見る。竿先がお辞儀したので間違いなくカレイだと解る。3分程度間を置いてからゆっくりと引き揚げる。餌を呑み込ませた方が良いので、慌てて揚げる必要は無い。今度も良く翻るし重いので尺クラスのカレイだろうと予想、揚げてみると32cmの良型だった。30cmクラスのカレイがこう立て続けに揚がるのは久し振りである。この釣り場で釣り始めた頃は良くあったことだが、最近では30cm以上のカレイはあまり姿を見せなかったので釣り尽くしたのかと心配していたが、どうやら杞憂に終わったようだ。

10時頃、東の風がやや強くなった。と同時にスナメリが港湾奥深く2頭入って来た。カモメもスナメリを追うように上空を飛ぶ。どうやらスナメリの餌のおこぼれにあずかろうという魂胆らしい。こいつが入ると釣れなくなるが、暫くすると居なくなった。

同じ頃、対岸の防波堤でやっていたカレイ狙いの釣り人がやって来た。このおっさんは時々出会い、話す釣り人である。「わしゃあ(私は)、対岸の岸壁でやりよったんじゃがハゼしか釣れんけー止めた。餌がええと(沢山)余ったけーあげよう」と言って、私の餌箱に入れた。それは私が購入してきた餌よりも遥かに多い量だった。これで早仕舞いが出来なくなった。お返しと言っては何だが、可哀そうになったので30cmカレイを1枚進呈した。

11時に木っ端ガレイが釣れる。9時以降、釣れるのはハゼやメゴチばかりだったのでもう釣れないかなと思っていたが、5枚目のカレイにホッとする。そして12時ジャスト、車でつけていたTVからビートルズの「ヘルプ」が聞こえる。ジョン・レノンのシャウトで始まる曲は、「なんでも鑑定団」の主題曲である。と同時に竿先がお辞儀し、揚げてみるとまたまた32cmのマコガレイである。今日からもう花見ガレイのシーズン・インかと思った。この後、車中で「なんでも鑑定団」を観ながら昼食を摂る。

「なんでも鑑定団」が終わり、各竿を引いてみると2本の竿が重い。1本目は26cmのカレイで、カレイの顔に藻が巻き付いていた。2本目は木っ端ガレイだったが、8枚目のカレイとなる。こうなると二桁に色気が出て来る。

1本の竿だけ根掛かりの少ない方向に投げていたので、これのみ3本針を使っていた。13時44分にはこの竿で22cmの木っ端ガレイが釣れる。上下の針にヒトデが釣れ、真ん中の針にカレイが付いていた。9枚目である。

13時50分、アタリは見なかったが、ラインを巻き上げるとまたまた30cmのカレイ、これで10枚目、目標の二桁達成である。こんなに釣れても良いのかな?本格的なシーズンになると釣れなくなりそうで不安である。

14時に小刻みなアタリがある。竿を手に取ると真鯛のような手応えである。最近はマダイが釣れないのでアイナメだろうと見当をつける。果たして30cmクラスのアイナメだったが、引き上げる時に落ちてしまった。普段なら地団駄踏むところであるが、今日は全く意に介さない。不思議と悔しさも沸かなかった。

餌はまだまだあったが、腰が痛くなった(ヘルニア持ち)ので、14時半頃から順次納竿していく。最後っ屁ではないが、最後の最後にまた21cmの木っ端ガレイが釣れた。持ち帰りサイズのカレイがこれで11枚となる。

今日のカレイ釣果を時系列に記す(アタリを見ていないことも多く、釣れた時間は多少違う)。満潮7:11  干潮13:14
①7:15=31cmカレイ(満潮時)、②7:45=20cmカレイ(満潮時から1H以内及び9時以内)、③8:08=34cmカレイ(干潮時から1H以内及び9時以内)、④8:43=32cmカレイ(9時以内)、⑤11:00=21cmカレイ、⑥12:00=32cmカレイ(干潮前1H)、⑦13:00=26cmカレイ(干潮時)、⑧13:05=20cmカレイ(干潮時)、⑨13:40=22cmカレイ(干潮後1H)、⑩13:50=30cmカレイ(干潮後1H)、⑪14:45=21cmカレイ(納竿時)

今日の釣果を見て、常日頃の自分の持論に対して改めて確信を得た。まず、朝方はまずめから9時までが勝負どころである。それ以外に釣れるのは満潮時、干潮時の潮止まり前後、及びその1時間前後ということである。それ以外の時間帯はあまり期待できない。潮は緩い方が良い。これは永年カレイを釣り続けてきた私の持論であり、周南地区の釣り場では概ね当て嵌まると思う。但し、釣り場が遠方に変わればまたこの持論も変わるのかも知れない。

 

大きめのカレイのみ並べてみた。30cm以上のカレイは1枚進呈しているので4枚である。

【3月2日過去の釣行記録】
・1997年笠戸大橋下、日中、小潮、釣果=ボウズ
・2007年櫛ヶ浜港防波堤、20:10~01:15、中潮、釣果=メバル15・ハゼ2
・2008年平田川河口、14:10~18:10、長潮、釣果=カレイ2・アイナメ1
・2013年本浦港防波堤、06:40~11:00、中潮、釣果=大ナマコ2

【この日の釣り情報】
・2008年笠戸大橋下、日中、長潮、釣果=カレイ6

【旧暦1月26日釣行記録】
・1997年03月05日、笠戸島周辺、06:00~11:00、若潮、船釣り、釣果=4人でメバル100以上
・2007年03月15日、江の浦港防波堤、07:30~08:00、若潮、釣果=ボウズ
・2007年03月15日、第2埠頭東側、09:00~10:00、若潮、釣果=アイナメ1・カレイ4

 

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