世界変動展望

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続、tan1°は有理数か.

2008-09-28 23:15:53 | 物理学・数学
『tan1°は有理数か.』 (2006年度京大理系後期数学)

この問題は調べてみると話題性が高く、いくつかのブログや質問HPなどで取り上げられていた。アンサイクロペディアで専用ページが設けられている[1]。アンサイクロペディアはユーモラスな記事を集めており、wikipedia以上に内容がどこまで適切か疑問だが、本問が話題になっていることだけは確かだろう。参考[1]の内容を読む限り、かなりウソくさい。ウケ狙いのデタラメ記事という色彩が強い。

 解答は参考[2]等に示したが、ウェブ上の記事を調査すると、なかなか受験生には難しかったようだ。伝聞的な記事なので信憑性にかけるかもしれないが、本問の受験生平均点は2.9点(満点30点)だったらしい[3]。平均点が低いという意味で、難しい問題だったといえる。

 「大学への数学」シリーズの出版本(08年出版、この問題が合否を分けたというような題の本)にも記述があったが、世界で最も短い入試問題としての話題性もあったので注目度が増した。

 本問は極めて短い問題文などの理由で大きな話題を獲得したため、受験史に残る出題となり得るだろう。

参考
[1]"Tan1°は有理数か。" アンサイクロペディア 2008.9.27
[2]世界変動展望 著者:"tan1°は有理数か." 世界変動展望 2008.9.27
[3]"鉄緑会数学講師のひとりごと" 2006.5.25