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この頃トンと本を読まなくなりましたが、友人から「娘が本を出したから」と便りが来て久しぶりに読みました。第1章が聴き語り、第2章がエッセーです。昭和5年生まれの深谷さんのお話は、その語り口が何とも味があって懐かしく、又私の知らない世界のお話で引き込まれました。私も子供時代田舎に住んだことがあるので、養蚕の話は当時を思い出します。蚕が大きくなると、桑の葉だけでは間に合わないので枝ごと運ぶ姿を見ましたし、桑の実をこっそり食べたこともありました。戦後は家庭科で未利用資源の活用とて、野草は勿論、さなぎ入りの料理など作りました。
エッセーの「電燈が灯るということ」は現在の恵まれた時代の有難さを改めて思いました。昭和35年に電燈が初めて付いた喜びを、小四の少女が書いた作文の抜粋に絡むお話です。今では電気なしの暮らしは考えられません。当たり前のこの生活を感謝したことでした。