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今年は寒い!と言ってるうちに急に暖かい日が続き、気がついたらもう2月、ベランダに放っておいた紅梅が満開になっていました。
話題の「永遠の0」を半年も前に買い求めながら、積んどく状態。しかし今読み終わって、衝撃というか胸にズシンと響く本でした。戦争ものは正直あまり読みたくない本です。しかしこの本は心から素直に引き込まれました。私の好きな言葉に「仕事よりボスを選べ」があります。一人の力は無力です。しかしリーダーは別です。特に国のリーダーは過ちを許されません。そんな遥か上の人でなくても、直属の上司に恵まれることは幸せです。特攻の方々の気持ちを思い、前途有為な若い方々をこのような形で失ったこと本当に残念です。昨年此の欄で紹介した「14歳の夏」は生き残ったが為に苦悩した方のお話でした。もっと早く戦争が終わっていたら!と痛切に思ったことでした。
第9章に「戦争を引き起こしたのは新聞社だと思っている」というくだりがあります。日露戦争後の講和条件をめぐって、国民の多くが新聞に煽られ反政府暴動が起こり、日比谷公会堂焼き討ち等一連の事件が、日本の分水嶺だと思う、というお話は納得です。これ以降戦争賛美へと進み、五・一五事件を始めとする一連の事件を、新聞は英雄視し戦争へと進んだ背景というお話、なるほどと思いました。先日東大紛争がテレビで報ぜられていましたが、安保騒動も、過激な学生運動も、労働争議もマスコミの力が働いたように思います。そして戦前と同じ?とふと思いました。