随分長い間ブログをサボりました。時々書きたいと思うのですが、サボり癖が頭をもたげ、感激も薄れて困ったものです。とりあえず先月感激した音楽会のお話を。
古澤巌さんが能楽堂で演奏するとのこと。ヴァイオリンとお能!どんな演奏になるのかしら?とにかく行ってみました。ピアノは舞台の下、高橋悠治さんが座っています。その傍らに古澤さんがヴァイオリンを持って立っています。正面の能舞台上で、大倉正之助さんの気合のこもった発声と大鼓の渇いた音、やがて能装束の津村禮次郎さんが現れ芭蕉の句を謡いながら舞い、其の間ヴァイオリンとピアノが和の雰囲気で流れます。お能の後は、古澤さんと高橋さんでシューベルトの「冬の旅」の演奏でした。和と洋素敵なひとときを過ごしました。ヴァイオリンは和に合う音色が出るのですね。でも東儀さんとの演奏会とは違う幽玄を感じました。