今年は残暑が長引いて紅葉はまだ先と油断していたら、観音寺さんの紅葉はご覧のように少し遅きに失した感あり、でも小春日和の散策を楽しんできました。写真は同行の方のも拝借。
こうして四季の移り変わりを楽しむ老後ですが、先日読んだメルマガなどから感じたことを書きたくなりどうぞお付き合いの程を。黄文雄氏(台湾出身で日本在住の作家・評論家)は台湾から引揚げた私にとって、常に教えられ、納得させられるお話が多く愛読しています。先日のメルマガは、「勤勉・誠実・思いやり・清廉な、日本精神」について「これは日本統治時代の日本人のことである。現代の日本人のことではない。日本人は民度の高い民族だった。戦後の日本人はそうした素晴らしい先達の精神・功績をひたすら貶めることばかりしてきた。戦後80年近く経っても自虐史観教育に踊らされ続けている。」と。20年前観光で行った会館で日本語を話すガイドさんが、今の日本人は日本精神がないというのです。李登輝さんも「武士道」の本を書かれていますね。今年友人から、おじい様とお父様が台湾に貢献されたことでご招待され台湾に行ってきたと便りありました。台湾の方々は今も日本が残したものを大切にされ、戦後78年経ってもニュースにも出ますね。伊勢雅臣氏のメルマガも読み始めて何年になるでしょう。日本の先人がいかに素晴らしかったかを書き続けておられます。先日は「江戸の子育てに学ぶ」と題されて「幕末に来日した欧米人は江戸の子育てに眼を見張った」「日本人は自分の子弟を立派に教育する能力を持っている」と。私はたった50年の統治で台湾の方々に日本精神を理解させ、日本の残したものを大事にしてくださるのが不思議でした。しかし明治時代民度の高い方々が多く、素晴らしいお仕事をされたからだと納得しました。そして引き揚げ後(昭和21年頃)小学校で聞いた話を思い出しました。誘われて行った講堂は人でいっぱいでした。男先生は「恩讐の彼方へ」を語り始め、その名調子に引き込まれて興奮冷めやらずの最後に先生は「日本は戦争に負けた!しかし君たちは腐っても鯛だ!日本人としての誇りを忘れるな!」と言われたのです。台湾の例で分かる通り教育は本当に大切です。若い人が日本精神と誇りを持てる世になるよう願っています。イスラエルとパレスチナの問題を考えると、ユダヤ教キリスト教イスラム教は神も聖地も同じと聞くとこう何千年も憎しみ合って解決できるのだろうかと思ってしまいます。翻って日本の神様の何と穏やかなこと。聖徳太子の時代から「和を以て貴しとなす」。大河ドラマの家康も争いをなくす時代を成し遂げました。そうして民度の高い社会を構築してきたのですね。私は今の世はこれでいいのだろうかと思いながらも、日本に生まれて本当によかったと思うこの頃です。