「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

46億年のカレンダー 「宇宙観」

2007-12-26 22:18:21 | 和歌

 親しくお付き合い頂いているT・T氏から、大変ユニークなカレンダーをご恵贈たまわった。 何と46億年のカレンダー「宇宙観」である。





 地球が誕生したのは、今からおよそ46億年前のことであるが、それ以来、銀河系の中に あって唯一の生命を宿す恒星として、現在に到っている。愚かにも人類は地球の「あるじ」気取りで、やりたい放題、勝手気ままに地球を傷めつけて来た。

 大地に穴を掘り、地下の鉱物資源を取り出し、数億年をかけて地球が蓄えて来た石炭や石油・天然ガスなどの化石資源を競って漁り、あまつさえソレラを燃やして大気を汚し、今や地球温暖化を作り出してしまった。このままでは、人類は「絶滅危惧種」になると云われる所以だ。

 石油消費大国の米国は、自国産の原油を殆ど使い果たして、中東への依存を高めて来た愚かさに、ヤット気がついてエネルギー法を2005年に制定し、中東依存を低減する政策を打ち出した。更にこのほど、バイオエタノールの使用や自動車燃比の改善など、省エネを義務付ける法律を追加制定した。

 発展途上にある中国・インドなど、人口爆発と相俟ってエネルギー消費は今や止まるところを知らない勢いだ。

 IPCC第4次報告は、『地球温暖化は人類の活動が原因』だと明確に言い切った。また、英国の科学者ジェームス・ラブロックは、その著書「ガイアの復讐」の中で、『ガイア(ギリシャ神話の地球の女神)は人類に復讐する』と予告している。唯一の特効薬は、「CO2を排出しない原子力の利用だ」と忠告している。

 46億年のカレンダー「宇宙観」は、私たち一人一人が自分の生活の在り方を問い直し、次世代のエネルギー確保と地球環境を如何に守るかを、真剣に考えるべき時だと告げている。  



              じじの指かたく握れる孫の手の

              愛おしかりけり無垢に頼るは



              いかでやは裏切るものかはこの子らの

              未来を思えばじじ等の務めは