「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「野葡萄の収穫」

2010-11-10 01:41:38 | 和歌
 
 このところ多忙な日々が続いたので、僅かな時間であったが、自然の息吹に触れたくて近くの山道を散歩した。ふと見ると、熟してカラフルに色付いた「野葡萄」が沢山なっていて、大収穫の散歩であった。





 かつて青森県三沢の古牧温泉に宿泊した際に、湖の畔で撮影した「野葡萄」をご紹介したが、その際に俄か仕込みの知識で、野葡萄は肝臓の漢方薬としても出色の薬効があるらしいと認めた。

 呑兵衛の虚庵居士にとって、酒は調べごとや原稿の執筆には無くてはならない伴侶だ。手当たり次第に呑み続けた結果、肝臓には夙に脂肪がたっぷりと蓄積されているので、お世話になってきた吾が「肝臓」殿に、漢方薬「野葡萄」でご恩返が出来ればと念じていた。

 図らずも、その「野葡萄」が収穫出来ようとは、将に神のお導きに違いあるまい。
かつて野葡萄の実は「些かドギツイ色合」で好きになれなかったが、いまや「自然の見事な彩り」に見えるのだから、現金なものだ。


            酒くらひ吾が肝いじめて久しければ

            野ぶどう摂りてお礼となすべし


            たまぼこの山道歩みて巡りあふ        

            野葡萄の実は神の恵みか


            何時にしか厭いし色合い好もしく

            見ゆるぞ可笑しも野葡萄の実は


            野葡萄の薬効あれと摘みくれば

            織りなす彩り麗しきかな







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