「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「小菊の秋 その8」

2014-11-23 10:33:13 | 和歌

   海岸の椰子並木の足元に、磯菊が咲いていた。



 横須賀・馬堀海岸のプロムナードは、カナリー椰子とワシントン椰子の並木が続き、散歩とランニングのコースとしても人気が高いが、カナリー椰子の足元には磯菊と合せてトベラ・アイスプランツなどが根〆として、目を楽しませて呉れている。

 海水の飛沫が降りかかることも勘案して、その様な環境にタフな植物を選んで植栽してあるので、プロムナードの建設以来、何年も元気に耐えて来た。
磯菊とアイスプランツは仲良く入り混じり、これから暫らくは磯菊の黄花が主役だ。
時には厳しい海風が吹き荒ぶ環境ゆえ、磯菊の莟も花もシッカリ寄り添って、お互いに助け合っている姿には、逞しさすら感じられ眼を瞠った。



 海岸のプロムナードの磯菊を写した帰り道、何時もの遊歩道でも磯菊に出遭った。
遊歩道の植栽に護られた長閑な環境と、海風や海水の飛沫が降りかかる厳しい環境では、磯菊の花数に差が付くのも已むをえまい。 恵まれた環境で咲く磯菊には、優雅さが観られた。 だが海岸の磯菊の逞しい美しさは、厳しさに鍛えられ、耐えて咲いたご褒美の美しさに違いあるまい。




           椰子の木の根方に咲くかな磯菊と

           腕組む友はアイスプランツ  


           いと太き椰子の根方に背を屈め

           磯菊咲くかな そなたが主役ぞ 


           吹き荒ぶ海風しのぎ助け合うや

           莟も花も 身を寄せ合いて


           磯菊の花の団子の輝くは

           逞しく咲く心の発露か







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