何時もは、パソコンの前での夜更かしとお寝坊の毎日であるが、昨晩は蓼科に来て早寝したら、早朝に目覚めた。
カーテン越しに、ほの白むのを待ちかねて、窓辺に立った。外気と室温の落差が激しいのであろう、二重窓のガラスにはタップリと結露していた。掌で露を拭って外を見ると、遥か彼方の御嶽山の頂だけが、朝日をうけて輝いていた。
間近の蓼科高原も、眼下の諏訪盆地もまだ眠りの帳が明けきれず、幾重にも重なった山並みには、靄がかかっていた。
昨日に続き、紅葉狩りを更に半日ほど愉しんだ。紅葉狩りの途上で摘み取った山葡萄は、酸っぱいながらも甘みがあって、貴重な自然の恵みのお裾分けに与った。
明けぬれば棚引く靄と山並みの
遥か彼方に御嶽山見ゆ
寝静まる諏訪の盆地を下に見て
頂輝く御嶽山かも
ものの皆いぶきを潜めて寝静まる
山並み遠く朝陽さしきぬ
朧なる靄消え去りてやがて見ゆ
梢を透かす山肌清しき
見上げれば梢の先の月影は
朝日を受けて透けにけるかも
薄雲は斑に光りて広ごりぬ
冷気の身に沁む山の朝かも
私も来週いよいよ諏訪大社に行って来ます。心ならずも天孫族に国を譲った建御名方主命の無念を思い、参拝してまいります。
氏子の虚庵様に先ずはご挨拶。
へぶらいびと様の参詣を、建御名方主命はいまや遅しと待ち焦がれているに違いありません。
氏子の虚庵居士にご挨拶頂き、イタミイリマス