「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「柳葉ひまわり」 

2006-10-12 21:48:33 | 和歌

 何時もの散歩道に、一叢の「柳葉ひまわり」が咲いていた。





 ここのお宅では、草花の名札をさり気なく吊るして居られるので確かめたら、「ゴールデン・ピラミッド」とあった。北米から輸入された花ゆえ、英語名をそのまま日本語に翻訳した「柳葉ひまわり」は解るが、「ゴールデン・ピラミッド」との命名は、いったい何に由来するのだろうか。

 逞しく大輪に咲く向日葵の印象は、灼熱の太陽を連想させるが、深まり行く秋には、風に揺れる一叢の「柳葉ひまわり」が相応しい。

 黄色の花は、過ぎ去った夏への思慕を思わせ、一方では細い茎と柳葉の嫋やかな姿は、澄みわたる秋空の下で観ると、この花は色々なことを話しかけているように思われるのは、虚庵居士だけであろうか。多くの人々がこの花に共感を覚え、最近頓に見かけるようになったのは、無意識に同じような思いを抱くからかも知れない。






             大空に薄く広がる雲見れば
   
             うろこ連なる秋は来にけり   



             この夏のあまたの思いをなぞるらし
   
             柳葉ひまわりむら花ゆれいて   



             傍らに近づき立てば様々な   

             ささやき聞くかも花それぞれに   






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6 コメント

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Unknown (風待人)
2006-10-13 14:43:44
黄色もほんとうに鮮やかな…



「柳葉ひまわり」ですか?



ふと、コスモスを思い出しますけれど…



なんだか、私は元気になれる色に感じます。







秋空に柳場ひまわりかがやいて  



    こころざし掲げすすみゆく人





秋とてもひまわりのごとくあざやかに



    前をみつめて ひたすらに歩む







実は、先ほどいつもの道を歩いていて



白い花びらが、バラにも似た4弁くらいの一重のお花を見かけました。



背丈は、1メートルくらいで

ただ、葉や茎の様子は、バラとは違いました。



名前がわかりませんでしたので

もしかしたら虚庵さまは、ご存知かしらと思いたち

お訪ねいたしました。



説明不足で、申し訳ありませんけれど

もしお心当たりなどおありでしたら、お教えください。



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花の名を・・・   (虚庵)
2006-10-13 18:47:24
風待人さま



いつもお歌の結び文を残して下さって、うれしく拝見しました。



  虚庵 かへし



  佳き人と共に行かまし白妙の

  花咲く小道を虫の音聴きつつ



  秋風にたゆたふ白き花の名を

  問ひたまひしは秋明菊にや



  

花の名をお尋ね下さって名誉なことに存じますが、はたして頼りになるや否や、聊か自信のほどは御座いませんが・・・。



あれこれと思いを巡らせ、お寄せ下さった文から察しますに、「秋明菊・しゅうめいぎく」ではなかろうかと思われます。花の色は白・ピンク・薄紫など、花弁の数も様々あるようですが、白の一重の花にはひと際、心を惹きつけられます。



インターネットで花の名を入力しますと、写真に辿り着けますので、是非ご確認下さい。

風待人さまが心惹かれた花であればと、念じつつ・・・。





  
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そうです!! (風待人)
2006-10-14 08:46:23
ありがとうございます!!



その花をみて、名前をと思いましたが

そのお宅はお留守のようで…

ふと虚庵さまのことを思い浮かべました。



検索したところ



キンポウゲ科とのこと

  Anemone(アネモネ) は ギリシャ語の「風」が語源。

 「風の花」の意味のようです。

との記載に、なにやら、不思議なものを感じました。



最近「風」にまつわるもの・ことに

良く出会うような気がしております。



虚庵さまのお手を煩わせてしまいました。



お教えいただけて、とてもうれしかったです!



先日、星野富弘さんの詩画展に行ってまいりましたけれど

お花たちに、励まされたり愉しませてもらっています。
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追伸・・・ (風待人)
2006-10-14 11:38:03
虚庵さまのお話を、ブログの記事に書いてみましたが

よろしいでしょうか?



もし、不都合でしたら、お知らせください。



よろしくお願いたします!

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お役にたてて幸せデス・・・  (虚庵)
2006-10-14 21:59:06
風待人さま

乏しいイメージが、はからずも共有出来て、風待人さまが「秋明菊」を確認できたと伺い、安堵しつつお祝い申し上げます。



心惹かれる花の名前は是非とも知りたいと願うのは、花人の常ですが、花の名前を知るための作業は、実はなかなかの難行苦行です。



このお話を、ブログの記事に書いて頂くとは大変光栄です。これから早速お訪ねします。







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ほんとうに、ありがとうございました!! (風待人)
2006-10-15 13:35:27
とても、うれしい出来事は



他の方にもついついお話したくなるもののようです…



普段、見かけないお花や植物に虚庵さまのところで

出会えると、また愉しさも増えますね!!



「花人」というのも、素敵な響きデス。



また、お邪魔させてください!!

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