何時もの散歩道に、一叢の「柳葉ひまわり」が咲いていた。
ここのお宅では、草花の名札をさり気なく吊るして居られるので確かめたら、「ゴールデン・ピラミッド」とあった。北米から輸入された花ゆえ、英語名をそのまま日本語に翻訳した「柳葉ひまわり」は解るが、「ゴールデン・ピラミッド」との命名は、いったい何に由来するのだろうか。
逞しく大輪に咲く向日葵の印象は、灼熱の太陽を連想させるが、深まり行く秋には、風に揺れる一叢の「柳葉ひまわり」が相応しい。
黄色の花は、過ぎ去った夏への思慕を思わせ、一方では細い茎と柳葉の嫋やかな姿は、澄みわたる秋空の下で観ると、この花は色々なことを話しかけているように思われるのは、虚庵居士だけであろうか。多くの人々がこの花に共感を覚え、最近頓に見かけるようになったのは、無意識に同じような思いを抱くからかも知れない。
大空に薄く広がる雲見れば
うろこ連なる秋は来にけり
この夏のあまたの思いをなぞるらし
柳葉ひまわりむら花ゆれいて
傍らに近づき立てば様々な
ささやき聞くかも花それぞれに
「柳葉ひまわり」ですか?
ふと、コスモスを思い出しますけれど…
なんだか、私は元気になれる色に感じます。
秋空に柳場ひまわりかがやいて
こころざし掲げすすみゆく人
秋とてもひまわりのごとくあざやかに
前をみつめて ひたすらに歩む
実は、先ほどいつもの道を歩いていて
白い花びらが、バラにも似た4弁くらいの一重のお花を見かけました。
背丈は、1メートルくらいで
ただ、葉や茎の様子は、バラとは違いました。
名前がわかりませんでしたので
もしかしたら虚庵さまは、ご存知かしらと思いたち
お訪ねいたしました。
説明不足で、申し訳ありませんけれど
もしお心当たりなどおありでしたら、お教えください。
いつもお歌の結び文を残して下さって、うれしく拝見しました。
虚庵 かへし
佳き人と共に行かまし白妙の
花咲く小道を虫の音聴きつつ
秋風にたゆたふ白き花の名を
問ひたまひしは秋明菊にや
花の名をお尋ね下さって名誉なことに存じますが、はたして頼りになるや否や、聊か自信のほどは御座いませんが・・・。
あれこれと思いを巡らせ、お寄せ下さった文から察しますに、「秋明菊・しゅうめいぎく」ではなかろうかと思われます。花の色は白・ピンク・薄紫など、花弁の数も様々あるようですが、白の一重の花にはひと際、心を惹きつけられます。
インターネットで花の名を入力しますと、写真に辿り着けますので、是非ご確認下さい。
風待人さまが心惹かれた花であればと、念じつつ・・・。
その花をみて、名前をと思いましたが
そのお宅はお留守のようで…
ふと虚庵さまのことを思い浮かべました。
検索したところ
キンポウゲ科とのこと
Anemone(アネモネ) は ギリシャ語の「風」が語源。
「風の花」の意味のようです。
との記載に、なにやら、不思議なものを感じました。
最近「風」にまつわるもの・ことに
良く出会うような気がしております。
虚庵さまのお手を煩わせてしまいました。
お教えいただけて、とてもうれしかったです!
先日、星野富弘さんの詩画展に行ってまいりましたけれど
お花たちに、励まされたり愉しませてもらっています。
よろしいでしょうか?
もし、不都合でしたら、お知らせください。
よろしくお願いたします!
乏しいイメージが、はからずも共有出来て、風待人さまが「秋明菊」を確認できたと伺い、安堵しつつお祝い申し上げます。
心惹かれる花の名前は是非とも知りたいと願うのは、花人の常ですが、花の名前を知るための作業は、実はなかなかの難行苦行です。
このお話を、ブログの記事に書いて頂くとは大変光栄です。これから早速お訪ねします。
他の方にもついついお話したくなるもののようです…
普段、見かけないお花や植物に虚庵さまのところで
出会えると、また愉しさも増えますね!!
「花人」というのも、素敵な響きデス。
また、お邪魔させてください!!