近くのお宅の駐車場のフェンスに蔓が絡み付いて、珍しい赤い花が咲いていた。
たまたまご主人が居られたので、声を掛けて名前を伺ったら、「いや花の名前は・・・」と恐縮しつつ、庭の奥に向かって奥様に応援を求められた。
奥様は庭仕事の手を止めて、フェンスの外まで態々出て来られて、「ツキヌキニントウ」と教えて下さった。
花茎が葉の真ん中を突き抜けていることから、この名前が付けられたと丁寧に解説して下さった。
虫も付かず病気にも強い、施肥などの手間も掛からない優れものだと、鼻高々であった。
「挿し木も出来ますので、一枝お持ちになりますか?」とご親切なお申し出を頂いたが、丁重にご辞退した。
「忍冬」とはあの香りの良い「すいかずら」の漢字名で、従って「突抜忍冬」はその姉妹ということになろうか。芳香を期待したが、残念ながら香りはなかった。寒い冬にも緑のまま耐えて、金糸銀糸の花を咲かせ、香り立つ「すいかずら」が姉であるとすれば、「突抜忍冬」は情熱的で活発な、ファンファーレを奏でる妹に違いあるまい。
庭仕事の腕抜きのまま外に出て
ほほ笑む奥様 誇れる花かな
花屋にて買い求めたるその時の
思い出までもが宝の花かな
「忍冬」の姉花香れば 妹の
「突抜忍冬」 ファンファーレ吹く
虚庵様の「ファンファーレ吹く」も、わかる!わかる!
イメージと違う名前の花って結構ありますね。
そういう花に、自分なりの新しい名前を付けるのが趣味になりそう(笑)
しかしこのお花が使えると仮定すると、金銀花とは言いませんよね。
あと、私のブログを見てやってくださいませ。
適当Xのところをクリックすれば出てきます。
あと虚庵先生の、「知るを楽しむ」の抗議記事のところに、ちょっと一つ書きますので、宜しくお願いします。
で、今回の歌ですが、
「庭仕事の腕抜きのまま外に出て ほほ笑む奥様 誇れる花かな」は、情景の温かさがあって、好感が持ててしまい、思わず顔がほころびました。
スバラシイ才能の持ち主ですね
これからも期待していま~す