「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「カナリー椰子の花穂」

2014-12-03 01:11:30 | 和歌

 椰子の花が咲いたと知人に話したら、「え、椰子に花が咲くの?」との返事だったので、「カナリー椰子の花穂」の写真を先ずご紹介する。



 横須賀・馬堀海岸のプロムナードには、椰子並木が連なっていることを折に触れて紹介したが、カナリー椰子は太い幹で、3メートル程もある長い葉を拡げて茂らせる。その葉のつけ根に、かなりボリュームのある花穂が三つ四つ、咲いていた。

 高所作業車を使って、枝垂れた葉をカットした直後だったので、見上げれば花穂がクッキリと見えていた。

 まだ枝垂れた葉をカットしてないカナリー椰子には、今年の夏に稔った小粒の実房が垂れ下がっていた。 
花穂と実房を、同時に比較・観察できる類い稀な機会に恵まれたのだった。

 ここの椰子並木は、3列もの豪華な並木だ。国道の住宅街側には背丈が電柱の高さを越える、ワシントン椰子の並木が連なり、道路の分離帯と海岸側のプロムナードには、カナリー椰子の2列の並木が連なる将に椰子の楽園だ。

 しかしながら、垂れ下がった下葉のカットが放置されていたので、市役所にクレームを付けたら面白いことが判明した。ワシントン椰子とカナリー椰子の所有権・管轄権が、横須賀市と国土交通省で分割されていて、業者への発注業務も作業指示も、それぞれ別個に管理されて連携が取られていないことが判明した。国と自治体の行政は、椰子並木の管理ですら歩調が採れていない実態に、愕然とした。

 「カナリー椰子の花穂」のご紹介が、無粋な話題に転じたことをお許しあれ。





           海岸のプロムナードを散歩して

           ふと見上げれば 椰子には花穂が!


           隣にはカナリー椰子の実房かな

           花穂と比べてしげしげ眺めぬ


           ハワイではロープと素足で椰子に登り

           腰刀振る見事な手さばき


           横須賀の椰子の手入れはエンジンを

           ふかせて登る高所作業車


           三列の椰子の並木を誇れども

           下葉の枝垂れの放置を嘆きぬ


           行政に問えば管理の分担が

           市と国それぞれ別々と云う


           悶えにし下葉をやっと手入れすれば

           花穂の映える カナリー椰子かな







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