虚庵居士の散歩には、時々 Hennessy のポケット瓶がお供をする。
腰のポケットに忍ばせて出掛け、同行する虚庵夫人に見つからない様に、「グビリ」と飲るのだ。
初めの二・三口は気付かれずに済むが、顔に出やすい体質の虚庵居士は、たちまちバレテしまうのが常だ。そんな虚庵居士と「瓜二つ」の「酔っぱらい草」をご紹介する。
「猩々草・しょうじょう草」だ。猩々とは古人が想像した酒好きのケモノで、酔って朱に染まった顔に因んで「猩々草」との名がついたと云われている。
この草の葉は、「酔って
朱に染まった顔」さながらに、ごく小さな花の周辺の葉が紅に色付いて、あたかも花かと見紛うばかりだ。
種かと思われる様な小粒の花の周辺には、かなり大きな葉が五・六枚手を拡げているが、それらの葉の花に近い部分だけが、「酔っぱらって朱に染まる」のだから、不思議だ。
コニャックの Hennessy に酔って、顔を朱に染める虚庵居士の相棒なのだ。それに
しても、虚庵居士の行く先々に「オモロイ」草花をご提供下さる神様には、感謝だ。
Hennessy を口に含めばたちまちに
色に出にけり猩々よろしく
虚庵居士と競うが如くに緑葉は
酔いにけらしも朱に染む姿は
いにしえの人々よぶかなこの草を
酔うて朱に染む 猩々草とや
虚庵居士の行く先々にオモシロき
花を賜わる神さま Thankyou!
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