「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「合歓の花」

2014-07-11 12:04:19 | 和歌

 久しぶりに、「合歓の花」にお目にかかった。

 ごく細い糸を立ち上げて咲く、「合歓の花」には夢がある。
出来れば特徴のある極細「糸花」の、開花直後の花の姿をクローズアップで写したかったが、手が届かぬ高さだったことと、残念ながら花時が少し過ぎていたようだ。

 かつては彼方此方で「合歓の花」を見かけたが、最近見かけないのはどうしてだろうか。合歓の木は、枝葉を拡げて咲くので、昨今の土地の狭い分譲住宅では、無理なのかもしれない。

 虚庵夫人の記憶に依れば、古老の言い伝えも面白い。
「合歓の花は眠っていることが多く、庭に植えればその屋の主を眠りに誘い、家業が疎かになる。合歓の木は、庭木には適さないのだ」との、古老の言い伝えだった。

 

 このブログを書きつつ、7年前に「合歓の花」を写した記憶が、蘇えった。
当時、5歳だった孫のキャメロン君をひと夏預って、じじ・ばばは一緒によく遊んだ。
観音崎の公園に合歓の花が咲いていて、キャメロン君を抱っこして一緒に写した、
記念すべき一枚だ。

 


           枝葉拡げ合歓の花咲く散歩道

           梅雨の合い間の思わぬ出会いぞ


           極細の糸花近くで写さむと

           手を伸ばせども花に届かず


           遠のきて合歓の花咲く姿観れば

           眠気の漂う木の葉のベッドは


           はからずも孫と写した合歓の花を

           思い描きぬ記憶の帳に


           幾百枚 孫の写真を掻き分けて

           探しいだしぬ記念の一枚







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